華麗なる奇術師たち 1【怪盗キッド】

49:安心を求めて ページ49

黒羽 快斗



昨日の黒羽君とこで交換した電話番号…


…何故か彼が電話に出るのを待っている私がいて、

たった2コールして出てくれた…
思いの外早かったけど


もしかしたら授業前？


彼の反応がぎこちないし、
ああとかおうとかでいつもと違うし…

勘違いだったらしいけど


まぁでも今はなしていい許可もらったし


いつも通り話したくて
無理矢理おもちゃの話を持ち込む…

実際今さっき少しさわってただけなんだけどね


私のピンポーンて音をきいて
少しは元気になったみたいでホッとした


彼の声の後ろでで学校の机とかの物音や
話し声が聞こえて、
ああ今学校あるんだなぁって思った



その間沈黙ができて
飽きたの？って言われて
だいぶって返したら
なにか持ってくるといってくれた

何よりも来てくれることが嬉しいと感じた


ノートのこと頼んだら心配すんなって
頼もしいこと言われた


いつの間にかいつも通りの雰囲気になったみたい
彼と話しただけで私はいろんなものをもらっているかのようだった



(よし、私も…頑張ろう

相手は社会、メディア、会社…
でもやらないといけないことはやらないと



黒羽君、私も頑張るから…)


私は彼との電話を切った後、


ようやく決心してボタンを押した…




……
16時すぎて黒羽君と寺井さんが見舞いに来てくれた


とはいえ私は18時40分に
異常事態がなければ退院


まぁしばらく家に居なければならないけど
特にこれといった対処を
医者から受けなきゃいけないわけではなかったため、
RUIであるため病院よりも
家にいた方が安心だという神田さんの意見で決まった


「…よう、大丈夫か？調子は」


「…ん…まぁ大丈夫かな…
でも昼寝でさえがっつりしたことないから

…ぁ、でもなんとか昼寝は寝れたけど…
他は目が冴えちゃって…苦笑」


「ぼっちゃまが見習ってほしいことですね」


「寺井ちゃーん、そんなことをここでいうなよー
俺そんないつもねてたかあ？

でもまぁ、後少しの辛抱だもんな、此処も」



「うん、18時40分まで…
さすがに早いわ笑笑

これ入院っていうのかなぁ笑笑」


「そりゃ、いうんじゃねーか？
一晩居たんだし…

で、起きてたんなら朝からなにやってたんだ？」


(うっ……
痛いところに突いてくる彼…)


「うーん…おもちゃ？かなぁ」

(スケッチブックはみられたくないんだよ…ね焦
あれからまた出して書いては、はまってずっとかいてたんだよなぁ)




「あー、昼にいってたやつだな笑」

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