華麗なる奇術師たち 1【怪盗キッド】

25:どんなに若くても ページ25

……

「それで…私はあれから…？」


「あ、ああ
いきなり目の前で倒れたから、
昨日のことで疲れたんじゃないかと思って、
保健室に運んどいた」


「……え、君が？そっか、優しいんだね
KIDだけじゃなくて君自身もgentlemanなんだ(笑笑」


「……優しいとかじゃ、ねーだろっ(怒
……っていうかお前、倒れるくらいなんてさ、

何で今まで体の限界を無視し続けてたんだよ」


「…んー…分かんない……
まだ体力はあるから大丈夫だって思ってたかも」


「そりゃ、しっかり寝て、疲れがとれてたらの話な
食事もろくにとってねーだろ？ったく」
彼はそう言いながらため息した


「……まあおにぎり程度は、それに昨日は暇だったからちゃんと食べたよ笑
っていうか何で君がため息つくの？笑笑」
(何、そんなに呆れられたの？私は)


「そんな生活してたら倒れるだろ？誰だって

俺だって毎日毎晩そんなことやってたら、
好きなマジックも嫌になるし」
軽く茶化してふとみたら物凄い不機嫌な顔でみられていた


「……え？ちょっと待って何で怒ってるの？」
あまりにも真剣にいうので驚いた


「んだよ、心配して悪いかよ……
こっちは昨日から気になってたってのに」
なんてそっぽ向いていう


(……まさか心配されてたなんて

そりゃ、最近は高校生しながら
そこら辺のタレントみたく
毎日毎晩どこかでショーを開いて

家に帰って寝る時間は多くて3時間、
短くて30分で、もっと休まないと…
それくらい分かってる、でも…)


「でも私はこの仕事をやめない
…真実を知るためには」


「……真実？」


そこでタイミングよくチャイムがなる
「これなんのチャイム？」


「１限目終わったチャイム…
それでさ、さっきの…」


「あ、終わっちゃったんだ……
って君は戻らなくて良かったの？」


「…ぇ？あぁ
俺も眠たかったから隣のベッドで寝てた笑笑」


「…何それ笑笑……いいの？それで笑」


「今更だろ？笑
教室でもどうせ寝ちまうし
保健の先生もちょっと経ったらどっか行ったし…ってそれにしてはどこいったんだ？」



「…今日出張だったんじゃなかった？
昨日、昼から使えませんって先生がSTの時に言ってた」


「あ、そうだったっけ？昼からって…
もはや朝からだけど苦笑」


「まぁね…なんか予定が変わったりしたんじゃない？

…さては昨日、ボーッと他のこと考えて
話きいてなかったんでしょ笑
まあ、君は優秀だから失敗することはなかっただろうけど」

彼は苦笑いしていた

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