華麗なる奇術師たち 1【怪盗キッド】 (ページ16)

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16:私が此処に来た理由ページ16

そうして俺は屋上へ向かった
なんか次郎吉じーさんとけーぶがわめいてたがブザーの細工に警察官達が混乱してたな笑笑
大渋滞で身動きとれなくなっているのを見かけた

一応、宝石をかざしてみる
…はぁ今回もダメか
…また外れを引いちまった…

「…お目当てと違ったようですね？」
RUIが後ろにいた

「あぁ、見ないと思ったらこんなところに居たのですか」
(まぁ、いるの知ってて此処に来たんだけどな笑)

「基本、あまり騒がしいところは苦手ですから…
静かな所の方が性に合うんです

……」

そういうと急に何も話さなくなった
(なんかあったのか？なにこの間は焦)

……

RUI side

心地よい風に吹かれてたそがれてたら
KIDがあらわれた
彼は月に宝石をかざした

(何をしてるんだろう…
大体そんなことずっと前からすれば良かったのに今頃？)

鈴木財閥のお孫さんが見に行った時からもう宝石はすりかわっていた…

これこそ盲点、バレそうでバレなかった
大体偽物か本物かって
鑑定が四六時中いないからね
そこを突いたのかな

それにしても事前の警備も凄いはずなのに
流石がだよね

まぁ、白馬君とKIDがいってた名探偵の彼が気付かなかったのも…ある意味奇跡苦笑
それだけ身代わりの出来が良かったのかな

大体彼らはどっちかというとKIDを捕まえたいだけだからな苦笑

…因みに私は控え室であったとき
妙なキッドの余裕と

もともと私はspotlightを見たことがあるからという点でトリックをなんとなく見破れた

というか今日こんな平日に夜遅くでもショーを引き受けた理由

それは展示されるspotlightが本物かどうかをみるためだった

～～～～～～

「spotlightかね…RUIさんも気になるのか…

そうじゃな、引き受けて御礼にでも見せようか
なぁに、これぐらい大したことないからな…
ﾌｫﾌｫﾌｫ」←笑

そういって鈴木財閥のおじいさんに
お孫さんより先に見せてもらったので、
私もじっくりみることができた

私は、近寄ったと同時に部屋の電気を消して光を全て遮断した…
そうして宝石の効果を引き出すため

突然暗くなって驚かれたが、しらばっくれて
一緒に驚く

おじいさんが目をそらしたすきに、手持ちのペンライトで軽く当ててみる

～～～～～～

これは本物じゃない…その時分かった
何故なら本物なら僅かな光でさえもとらえて
中で光が反射を繰り返し闇の中光輝いて、
おじいさんに気付かれ驚かれるはずだから

私はバレないでそれを確認できたのだから