華麗なる奇術師たち 1【怪盗キッド】

4:何気ない日常3 ページ4

俺は確信した

俺の手からプリントをすりとっていったやつ…

(そういえばさっき…
『ボーッとしても失敗しないのが凄いね』
って言ってた
それはそういう意味だったのか)


それから俺はずっとその大彌っていう女子生徒がどんなやつか気になった
席は同じ列最後尾の俺より３つ前の席だ

いっても誰とも話さず一人でいることが多いみたいだ
でもけして周りから嫌われてるわけではないみたいで、ただ単に一人が好きみたいで
今まで気にしたことがなかった

(最も青子がいつもうるさいし、白馬と紅子がキャラ濃すぎるし

気付かなかったけど案外一番要注意かもな、何考えてるかわかんねぇ)





そして今日、俺は予告状を出した
もうそろそろ騒ぎだす頃

寺井ちゃんに予告状を出してもらった

それからすぐ青子のどでかい叫びが聞こえる

(雄叫びかっての笑)


「あーー!!!、予告状が来たってぇ」


「ぇ？キッドの？」


「そうそうそうなのよ！！、お父さん今日帰り遅くなるってメール来た」


「捕まえられやしないのに大変だなお前のお父さん笑笑」


「ふん、何よ怒」
いつものごとく怒る青子


「青子まぁまぁ……でさぁ、何時来るの？」

「まずどこでじゃない？笑」

「ニュースみてみようよ！」

続々クラスの子が集まってくる


(思った通りさわぎになってる笑笑)
俺は純粋にこの光景を見るのが好きだったりする


「鈴木財閥、こないだ建ったビルにビッグジュエルを記念に置いた…
そのジュエルはspotlightという宝石…真っ暗闇でも一筋の光が当たりさえすれば輝きだす」


優雅にそして淡々と話す人が一人

「ぁ、白馬くんも知ってたの？
そう言えばお父さん言ってた、確か今日パーティーがあるとかなんとかで…

″へっ、全く金持ちの奴が暇を弄んで此方の仕事を増やしやがる!!!″って」


「中森警部も大変ですね」


「白馬くんは今日来るの？」


「…私は元々そのパーティーの中で行われる、マジックショーを拝見する予定だったので…
純粋にキッドに邪魔されそうで残念です」



(へ？マジックショー？、そんなんやるっけ…)


急いで確認したら急遽決まったらしいマジックショーが予定されていた



「あら、そのマジックショーとやらが例の人のやつって訳ね」


「紅子ちゃん」

ふとみると紅子が青子の隣にいて此方をみている


「ついにあの月下の奇術師のライバルとご対面とはね」

(…んだよこいつ…人をからかいやがって)


「ぁ、紅子ちゃん！ライバル？例の人って？」

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