第5話 ページ7
ピンポーンとインターホンが鳴った。
それの音に反射するかのように素早く玄関へと向かい、ドアを勢いよく開け怒鳴るように言う。
「おい母さん！？ って……え？」
ドアの向こうには誰もいなかった。
車も止まっておらず、この時間だということもあり、人っ子一人いない。
しかし何か視線を感じる……気のせいか？
きっと大方、そこら辺のガキがピンポンダッシュでも仕掛けたに違いねえ。
ったく最近のガキってやつは。
「んだよ、ピンポンダッシュか何かかぁ……ったくこの忙しいときに」
少し周囲に聞こえるような通る声で言った。
まだ近くにいんなら聞こえてんだろ、まあ繰り返させねーために牽制みたいなモノだ。
ドアから手を放した瞬間、プルルルルと電話がなる。
俺の携帯じゃねえ、家の電話……？
「次は電話かよぉ！ まさか青子の手の込んだいたずらじゃねーだろうなー」
心の声がついつい漏れる。
でももしかしたら学校の連絡網か何かかもしれねーから少し急ぎ目で電話を取りに行く。
――ドアがしっかりしまったかどうかも確認しないまま。
「もしもーし……どちらさまですかー」
俺は完全な呆れ声で電話の主に問いかけた。
その答えはド肝を抜く答えだった。
「怪盗キッド……貴様の正体はすでにばれている！」
「っ！ 何っ！？ どーゆーことだおい！！」
はあ！？ 俺は一瞬混乱する。
相手は変声期か何かをつけていて、とても聞き取りづらい機械音だがしっかりと聞こえた。
『怪盗キッド』『貴様の正体は』『ばれている』と。
「怪盗キッド――いや、クロバカイト」
その声はすぐ近くから聞こえる。
「――っ！ 後ろか！」
体を勢いよくねじり後ろを向く。
自分でも呼吸が荒くなり動揺しているのがわかる。
――落ち着け、落ち着け俺。
瞬きをしその電話の主を視界に捉え――
「こ……こども！？ だっ……」
あの名探偵かと一瞬疑ったがそうじゃない。
帽子を深く被ってはいるが白く長い髪の毛が見える。
細い手足――小学校高学年くらいの女の子？
俺はさらに動揺した。
そんな俺を畳み掛けるかのようにその子は「動かないで」といって拳銃を突きつけた。
「なっ……」
血の気がサーッと引いてくのがわかる。
体がガタガタと震えだした。まるで生と死を彷徨うよう。
ある種のパニック状態だろうか。
……怪盗キッドを始めてからこんな場面はいくつもあったはずだ。
なのに、なのにどうして俺はこんなにこんなに震えて恐れているんだ。
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ふ。 - ？「私はこの人を信用しているし信頼しています」でも尊敬はしていません！」 (4月14日 21時) (
レス) id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜さん» お気遣い心から感謝申し上げます！ 桜さんも健康にはくれぐれもご留意ください。 (2018年3月7日 1時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - いえいえ！私の方こそ指摘したくせに間違えていたらどうしようかとヒヤヒヤしておりました(｀・ω・´ )。最近日によって気温の寒暖差が大きいのでお体にお気を付けて下さいね。 (2018年3月6日 22時) (レス) id: ee608e2089 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます。返信遅くなって申し訳ありません。おっしゃる通りです、３年近くずっと気が付きませんでした……。ご指摘ありがとうございます。修正いたします。 (2018年3月6日 22時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 突然すみません。conjurer and ciown の「ciown」がもし「ピエロ」という意味ならば「clown」ではないでしょうか？ (2018年3月4日 1時) (レス) id: ee608e2089 (このIDを非表示/違反報告)
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