第26話〜瞬間移動魔術編〜 ページ31
「かぁ〜いと！ お! は! よー！」
とある秋の日、隣の中森家からモーニングコールが聞こえる。
その声の主は中森青子さん、そしてそのモーニングコールは快斗さんへのものだ。
日に日に気温が落ちていく今日この頃、布団から起きだせない日曜の朝なのだが、青子さんは容赦しない。まだ8時前といったところ。
「かぁ〜いと!?」
そのモーニングコールのとばっちりは私にも来る。
私は昨夜っていうか今日の朝4時まで色々やってたのでまだ寝ていたいのだが無理だろう。
無断で快斗さんの部屋に入り、快斗さんの布団を引っぺがす。
布団をはがした瞬間、快斗さんは一度身構えたが私と目が合うとまた瞼を閉じて
「んだよぉ、Aか。青子だと思ったじゃねーか」
と言いながら再び眠りにつこうとした。
私はそれを阻止すべく、今度は枕を取っ払った。
「おい！ 何すんだよ！」
「はやく彼女の元行ってください、私が寝られません」
「なんでおめーのために起きなきゃいけねえんだよ」
「いや、青子さんのためでしょ……」
あとご近所さんのためじゃないですか？ と問いかけると、快斗さんは折れて「わーったよ」と頷きいつもの早着替えで着替え、寝ぼけ眼のまま、そそくさと階段を下り、中森家へと向かった。
「いってらっしゃー」
私はリビングに戻りソファでもう一眠りすることにした。
＊ ＊
「A！ 起きろ」
なんと私に与えられた仮眠時間3分。
「……どうしたんですか？ 青子さんと喧嘩でもしたんですか？」
「んなわけねーよ！ これ見ろこれ見ろ！」
ないのかと心の中で突っ込んだのだが、そんなことはどうでもよくなるくらいのビッグニュースが新聞の広告に堂々と記載されていた。
「行くぞ、ジイちゃんの店」
私は必需品を持って3秒で着替え、もうすでに寺井さんの店に向かっていた快斗さんを人目につかないように追いかけた。
結局今日の睡眠時間4時間3分。
＊ ＊
「また鈴木財閥ですね、しかも『今夜来い』と」
「ああ、むちゃくちゃ言いやがるぜ」
「I agree」
どうやら錦座4丁目の歩行者天国に『紫紅の爪』を展示するとのこと。
「ですが、鈴木氏の無茶な注文に乗る必要はないかと」
「んなもん盗むだけならなんとでもなるよ」
また言い合いはじまりました。
どうせ寺井さんが負けるパターンだね。
「とりあえず、俺は下見でもしてくるか……Aも行くか？」
「え？」
私は素で聞き返す。
予想だにしていなかった事態が起きたのだから。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
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ふ。 - ？「私はこの人を信用しているし信頼しています」でも尊敬はしていません！」 (4月14日 21時) (
レス) id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜さん» お気遣い心から感謝申し上げます！ 桜さんも健康にはくれぐれもご留意ください。 (2018年3月7日 1時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - いえいえ！私の方こそ指摘したくせに間違えていたらどうしようかとヒヤヒヤしておりました(｀・ω・´ )。最近日によって気温の寒暖差が大きいのでお体にお気を付けて下さいね。 (2018年3月6日 22時) (レス) id: ee608e2089 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます。返信遅くなって申し訳ありません。おっしゃる通りです、３年近くずっと気が付きませんでした……。ご指摘ありがとうございます。修正いたします。 (2018年3月6日 22時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 突然すみません。conjurer and ciown の「ciown」がもし「ピエロ」という意味ならば「clown」ではないでしょうか？ (2018年3月4日 1時) (レス) id: ee608e2089 (このIDを非表示/違反報告)
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