第21話 ページ24
「いやあ大成功だったな、ジイちゃん、A！」
とびっきりの笑顔で快斗さんが喜ぶ。
『怪盗キッド』の紳士――ってかキザな一面とは大違い。もはや二重人格だろうか。
「いやはや……でも本番はこれからですぞ、坊ちゃま」
「わぁーってるわぁーってる。でもこーんなにうまくいったんだ！」
快斗さんは胸ポケットに手を突っ込み
「今日ぐれーはパァーッと喜ぼうぜ！！」
ハトや紙吹雪やなんかよくわかんないパーティ用の飾りを辺りにまき散らした。
「……そうですな」
と溜息交じりだが寺井さんが肯定し、冷蔵庫に向かい何やら瓶をとりだしグラスに注いだ。
「どうぞ、坊ちゃま」
「さんきゅ」
「Aさんも、どうぞ」
「え、なにこれお酒？」
私はグラスに注がれた液体をじっと見て匂いをかぐ。
その行動を見て快斗さんがぷっと吹き出す。
「な訳ねーだろ！ 俺だってまだ高二だぜ、酒飲めねーもん」
「あっちじゃ飲める国は飲めますよ……私は飲めませんけど」
Nondrinkerです、と言ってかそのジュースを飲んだ。……なんだか頭がクラクラする？
「ねえ、これ本当にジュース？」
「しつけーなぁ！」
そう言い返す快斗さんも心なしか頬が赤くなっているように見える。
「寺井さ――」
不審に思い――思ったのでそのジュースの入っていた瓶を見せてもらおうとしたのだが。
――どうしてだかそこで記憶が途切れてしまったいた。
＊ ＊
「寺井さ――」
ジイちゃんの名前を呼びかけた後、Aは何かに憑りつかれた様にガクッと倒れた。
「Aー？」「Aさん！？」
俺とジイちゃんがAのもとに駆け寄る。
「大丈夫かよー。A」
俺はAの体を揺さぶったが返事はない。
おい、マジでこれ……。
「ぼっ、坊ちゃますみません！ 先程出した飲み物、お酒でした！」
「なんだって！？ じゃあ……」
さっきこいつ自分で『Nondrinker』ってたよな。まさか。
「酔っぱらったのか」
少しほっとした。もっとほかの何かだったらお手上げだったが、酔っただけか。
でも匂いとちょっと飲んだけでこんなに。
――いや、青子もマティーニでかなり酔っぱらったからなぁ。
女って酒に弱いのか？
俺たちの心配をよそにAはスース―と可愛い寝息を立てている。
ぶん殴りたくなる。
とりあえずこいつは寝かせといて……。
「俺達はもーちょい盛り上がろうぜーっ！」
俺にも少し酒がまわったのか、陽気な感じ。
結局この後2時間くらい俺とジイちゃんは打ち上げを楽しんだ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
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ふ。 - ？「私はこの人を信用しているし信頼しています」でも尊敬はしていません！」 (4月14日 21時) (
レス) id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜さん» お気遣い心から感謝申し上げます！ 桜さんも健康にはくれぐれもご留意ください。 (2018年3月7日 1時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - いえいえ！私の方こそ指摘したくせに間違えていたらどうしようかとヒヤヒヤしておりました(｀・ω・´ )。最近日によって気温の寒暖差が大きいのでお体にお気を付けて下さいね。 (2018年3月6日 22時) (レス) id: ee608e2089 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます。返信遅くなって申し訳ありません。おっしゃる通りです、３年近くずっと気が付きませんでした……。ご指摘ありがとうございます。修正いたします。 (2018年3月6日 22時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 突然すみません。conjurer and ciown の「ciown」がもし「ピエロ」という意味ならば「clown」ではないでしょうか？ (2018年3月4日 1時) (レス) id: ee608e2089 (このIDを非表示/違反報告)
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