第40話 ページ45
次の日になってようやく事態が呑み込めた。
成程――私が快斗さんに変装して学校に行くってことね。
一応ばれないようにマスクをつけてみるもののこれ、うまく騙せるのか？
確かに19歳の体に戻れば身長も近いけど。
「んじゃ、あとは任せた！ 俺はバイト行ってきまーす」
ケケケと笑いながら彼は早朝、飛び出していった。
＊ ＊
「快斗、おはよう。今日は早起きなんだね」
「あー、昨日から風邪気味で寝れなかったんだよ」
「変だなー馬鹿は風邪ひかないはずなのに」
＊
「やあ怪盗キッド――じゃなくて黒羽君、どうやら具合が悪いようだね」
「だから俺はキッドじゃねえっての！ このヘボ探偵！」
「ふっ、今に君のすべてを白日の下に……まあお大事に？」
＊
「へえ〜黒羽君も風邪、引くのね。苦しければこのチョコを食べな――」
「だっれが食うかんなもん！」
「見てなさい……いつか貴方を私の虜に……ふふふ」
＊ ＊
……誰も気づかないだと!?
快斗さんの友人(はたして友人と呼べるのかどうかは定かではない人もいたが)全員みんな節穴なのか!?
それとも私の偽装が上手いのか？
なんてことを考えていたら一日が終わっていた。
今日の授業は古典世界史英表数�曲�理情報。
昨日快斗さんに馬鹿って言ったけど高校、なかなかレベル高いよーな、普通のよーな。
まあ物理なんかわっけわかんなかったけど。
あと古典と数�兇両�テスト返されたけどどっちも満点だったし、快斗さんってやっぱすごい人？
いや、我が愛しの工藤新一様の方が上だな。
「なーに、快斗さっきっからブツブツ言って」
「え？ いや、んでもねえよ」
「そう、具合が悪いなら今日おかゆにしてあげようか？ ――口移しで」
「はっ!? お前何言ってんだ!?」
驚いた……心臓に悪い。それは本人にやってあげてくれ。
「変な快斗、いつもなら『おめーなんかに口移しさせられたおめーの料理がさらにまずくなるじゃねーか！』とか言いそうなのに」
やばい、気づかれた？
っていうか快斗さんそんなに失礼な人なのかよ。
「今日は要らねーよ、食欲ねえし」
「ふーん、お大事に。なんかあったら青子にいいなさいよ！」
「ああ、じゃあな」
がちゃり、と中森家のドアが閉まったのを確認して私は変装をといた。
あーつっかれたあ。これあと6日もやるのか……。
＊ ＊
私の心配はよそに、無事残りの6日間もばれなかった。
そして快斗さんの方の細工も流々らしい。
さー今回はどうやって盗むのか。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
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ふ。 - ？「私はこの人を信用しているし信頼しています」でも尊敬はしていません！」 (4月14日 21時) (
レス) id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜さん» お気遣い心から感謝申し上げます！ 桜さんも健康にはくれぐれもご留意ください。 (2018年3月7日 1時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - いえいえ！私の方こそ指摘したくせに間違えていたらどうしようかとヒヤヒヤしておりました(｀・ω・´ )。最近日によって気温の寒暖差が大きいのでお体にお気を付けて下さいね。 (2018年3月6日 22時) (レス) id: ee608e2089 (このIDを非表示/違反報告)
イヲハ(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます。返信遅くなって申し訳ありません。おっしゃる通りです、３年近くずっと気が付きませんでした……。ご指摘ありがとうございます。修正いたします。 (2018年3月6日 22時) (レス) id: da7fe4e2aa (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 突然すみません。conjurer and ciown の「ciown」がもし「ピエロ」という意味ならば「clown」ではないでしょうか？ (2018年3月4日 1時) (レス) id: ee608e2089 (このIDを非表示/違反報告)
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