お掃除しなきゃ ページ4
甲斐田「あれ、あれ知らない?インクが切れちゃった。」
甲斐田の手には空になったインク壺が。一生懸命にメモリとにらめっこをしていたAは甲斐田の手元を一瞥した。
「それなら私の部屋に予備があったと思います……。」
意識はメモリに向けたままでAは慎重に計った液体をガラス管に伝わせた。
甲斐田「分かった、取ってくるね。」
「はーい……。」
甲斐田は実験室を出てAの部屋へと足を進めた。
いざAの部屋の前に来て、Aの部屋であることが頭をよぎった。
甲斐田「お、お邪魔しまー……。」
甲斐田がAの部屋の扉を開けようと扉に手を掛けたところで、Aがものすごい勢いで甲斐田の背中に激突した。
「ちょ……っと待ってください!」
甲斐田「ぐへぁっ!」
扉に正面から喧嘩を挑んでしまった甲斐田はAと扉に挟まれて潰れるような声を漏らした。
「あ……すみません、勢いが……。」
Aの手には先ほど実験に使っていたガラス管に煙が渦巻いていた。
しかしAの勢い虚しく、甲斐田の目にはAの散らかった部屋がうつった後だった。
「見ちゃいました、か?」
Aは心底気まずそうに甲斐田の顔を盗み見た。
甲斐田「あー……。」
甲斐田は返事に窮し、「あー」だか「うー」だか言葉にならない声をごにょごにょと漏らして視線を彷徨わせた。
その態度で部屋を見られてしまったのだと察したAはその場にしゃがみ込んで顔を覆った。
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いちご(プロフ) - あと、寒くなってきましたので体調等にお気をつけてください🍀 (2022年12月23日 16時) (レス) id: e0cb49e002 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - まめこさん» 久しぶりに通知を確認しに来たらお返事&投稿が...!お久しぶりです☺️了解いたしました! (2022年12月23日 16時) (レス) @page13 id: e0cb49e002 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - いちごさん» いちごさん!お久しぶりです!ついったー!やろうやろうと思いつつ未開設な状況なので、開設し次第こっそりお教えしますね'v' (2022年12月10日 1時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - あの、唐突にこんな事を聞くのは不躾ではありますが、Twitterなどはやっておりますでしょうか...!やっていて、嫌じゃなければTwitterの方でも繋がりたくて...!😖🤍 (2022年7月9日 11時) (レス) @page8 id: e0cb49e002 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - あまぬさん» あまぬさん、コメントありがとうございます!ちょ〜っとだけ推敲を終えたのでお楽しみくだされば幸いです! (2022年7月8日 22時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめこ | 作成日時:2022年5月11日 16時