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ピピピピ、と朝を告げるアラームが部屋に鳴り響く。
甲斐田「んん……ぅ、おはよう……Aさん。」
寝起きの鈍い頭を働かせるように叩く。甲斐田もAも寝起きが良いほうではないが、ここに来てからやけに寝覚めが悪くなったような気がする。
「……はよざいます……。」
おはようございます、と言いたかったのであろうAは甲斐田を一度も見ることなく洗面所に消えた。
しばらくして水音とバシャバシャと何かを洗う音が聞こえてきて、戻ってきたAは幾分すっきりとした顔をしていた。
「おはようございます……。」
Aは日に日に気力を失っていくように見えた。
「なんか眠いんですよね……。」
眠たげな眼を擦ると、昨晩の残りのスープに火をかけた。
甲斐田「この依頼ってさあ。」
食事途中に甲斐田が口を開いた。
Aは何とも返さず視線で続きを促した。どうやら本当に気力がないらしい。
甲斐田は構わず言葉を続ける。
甲斐田「この依頼って、目的の終着点はどこにあるんだろう。」
「……と、言いますと？」
Aは興味を示したように姿勢を正した。
甲斐田「この集落の気象の気持ち悪さを鑑みれば何らかの魔は潜伏しているはずなんだ。住民の、他者への関心が薄いじゃ片付けきれないほどの無関心さも何かはあるはず。でもここまでこの場所で過ごしても魔との遭遇はしてないどころか気配も朧気だ。」
今日も気配は雨なのに空模様は雲一つない晴天だった。
Aは考え込むようにスープを口に運んだ。
「ずっと思ってたんですけど……。」
甲斐田を見つめるAの瞳には生気が戻ってきていた。
「……最近、ご飯の味が鈍いと思いませんか。」
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まめこ(プロフ) - 。さん» うわああやってしまった……！ご指摘ありがとうございます！修正いたしました！ (2022年4月27日 0時) (
レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
。(プロフ) - コメント失礼致します。gnzkの藤の字が籐という字になってます。正しくは藤(ふじ)という草冠のほうです。 (2022年4月25日 0時) (レス) @page39 id: adaaffc441 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - .さん» こちらこそ、ご丁寧な返信ありがとうございます。タイトル1部変更という形で対応させて頂きました。公開状態についても検索エンジン避け済です！お気遣いありがとうございます！ (2022年3月22日 23時) (レス) id: 4d19791088 (このIDを非表示/違反報告)
. - 素敵な作品なので更新楽しみにしております。ご無理なさらず頑張ってください！ (2022年3月22日 20時) (レス) id: 0d760e457b (このIDを非表示/違反報告)
. - 迅速な対応誠に感謝します。ですが『.』では検索避けできていない可能性があるため、伏字(kid等)を使う方が良いです。公開状態も検索エンジン避けにするにをおすすめします。(既にされていたらすみません) (2022年3月22日 20時) (レス) id: 0d760e457b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ | 作成日時：2022年3月6日 5時
