翌朝の甲斐田 ページ26
弦月「晴くんお待たせ〜！」
甲斐田「おはよう藤士郎。そんなに急いでどうしたの？」
約束通りに朝になって甲斐田に会いに来た弦月はわざわざ急いできたようだった。
肩ではあはあと息をする弦月が手にしているのは小さな桐箱。
弦月「は、晴くんに会えないと急いで神様にお願いした意味がないと思って……はぁ、疲れた〜！」
いきなり大声をだした弦月に甲斐田はびくりと肩を震わせた。
甲斐田「いきなりうるさいじゃん……。」
弦月「ごめんごめん……、これAちゃんに。」
甲斐田が桐箱を開けると、淡い緑色の薄布が姿を現した。
甲斐田「なにこれ？」
弦月「これは神様に術式をかけてもらった面布なんだけど、つけてると正体を隠せるんだ。これがあればAちゃんでもこっちで晴くんと研究発表でも聞けるよ。」
甲斐田「えっそんなすごいもの貰っていいの？！」
弦月「いいんだよ、Aさんに使ってもらうために昨日急いでお願いしに行ったんだから。」
弦月はふふんと鼻を鳴らした。
その時、いつもの案内課の職員が甲斐田を迎えにやってきた。
職員「甲斐田晴先生。お待たせいたしました。」
甲斐田「それじゃ、今日もちょっと行ってくるね。」
弦月「うん、Aちゃんにもよろしくね〜！」
＝＝＝
甲斐田「長かった〜……。」
長きにわたる研究発表や今後の課題の話し合いを経て、ようやく解放された甲斐田はぐっと背伸びをした。
職員「甲斐田……晴様、ですね。帰り道をご案内いたします。」
甲斐田「うん？……ありがとう、ございます。」
いつもとは違う職員に名を呼ばれ、怪訝に思いつつも甲斐田は席を立った。
職員「……。」
甲斐田「……。」
静かな廊下を無言で歩く。
職員「……桜森は＿＿」
この人は何がしたかったんだ。と甲斐田が少し不思議に思っていると、唐突に職員が口を開いた。
甲斐田「はい？」
職員「桜森は、元気にしてますか。」
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まめこ(プロフ) - 。さん» うわああやってしまった……！ご指摘ありがとうございます！修正いたしました！ (2022年4月27日 0時) (
レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
。(プロフ) - コメント失礼致します。gnzkの藤の字が籐という字になってます。正しくは藤(ふじ)という草冠のほうです。 (2022年4月25日 0時) (レス) @page39 id: adaaffc441 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - .さん» こちらこそ、ご丁寧な返信ありがとうございます。タイトル1部変更という形で対応させて頂きました。公開状態についても検索エンジン避け済です！お気遣いありがとうございます！ (2022年3月22日 23時) (レス) id: 4d19791088 (このIDを非表示/違反報告)
. - 素敵な作品なので更新楽しみにしております。ご無理なさらず頑張ってください！ (2022年3月22日 20時) (レス) id: 0d760e457b (このIDを非表示/違反報告)
. - 迅速な対応誠に感謝します。ですが『.』では検索避けできていない可能性があるため、伏字(kid等)を使う方が良いです。公開状態も検索エンジン避けにするにをおすすめします。(既にされていたらすみません) (2022年3月22日 20時) (レス) id: 0d760e457b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ | 作成日時：2022年3月6日 5時
