素敵なお便り ページ15
屋敷の冷蔵庫に何が入っていたかを思い出しながら、商店街への道を歩く。
「……あっ。」
そこでAは重大なことに気がついた。
「連絡しろも何も、連絡先を交換してないのか……。」
もちろん、式神を使って探させることも出来るが居場所に見当がつかなければ当然探すのにも時間がかかる。
どうしようかと逡巡し、スーツのポケットを漁るといつも使っていたメモ帳が入っていた。
「よし、これで。」
Aはメモ帳に何かを書き込み、鳥の形に紙を折った。
ぶつぶつと呪文を唱えると折り紙の鳥は命を持ったようにAの手の上で羽をととのえ始めた。
「甲斐田先生の書斎に。行ける？」
優しく囁くと、大丈夫とでも言うように折り紙はAの親指を啄んだ。
「よし、頼んだよ。」
勢いよく甲斐田の屋敷へと羽ばたいた折り紙を見届け、Aは再び商店街への道を歩き始めた。
＝＝＝
甲斐田「うん？」
皇国に提出する研究書類を前に行き詰っていた甲斐田は、コツコツと窓を叩く音に顔を上げた。
甲斐田「鳥……じゃ、ないよな。」
窓を叩いている正体に目を細め、おそるおそる窓を開ける。
甲斐田「うわぁ？！」
窓を開けた瞬間こちらに向かって飛んできた鳥(？)に素っ頓狂な声を上げる。
しかし虚空に手を動かした甲斐田をスルーし鳥(？)は華麗に甲斐田のデスクへと着地した。
甲斐田「これは……Aさんから？」
出会ったときと同じ、金木犀の香りがする。
甲斐田「うぇっ待って？！」
勝手にホロホロと折れ目が解体されてゆく姿に甲斐田が慌てるが、その中に文字が書かれているらしいことが分かると内容を確認した。
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まめこ(プロフ) - 。さん» うわああやってしまった……！ご指摘ありがとうございます！修正いたしました！ (2022年4月27日 0時) (
レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
。(プロフ) - コメント失礼致します。gnzkの藤の字が籐という字になってます。正しくは藤(ふじ)という草冠のほうです。 (2022年4月25日 0時) (レス) @page39 id: adaaffc441 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - .さん» こちらこそ、ご丁寧な返信ありがとうございます。タイトル1部変更という形で対応させて頂きました。公開状態についても検索エンジン避け済です！お気遣いありがとうございます！ (2022年3月22日 23時) (レス) id: 4d19791088 (このIDを非表示/違反報告)
. - 素敵な作品なので更新楽しみにしております。ご無理なさらず頑張ってください！ (2022年3月22日 20時) (レス) id: 0d760e457b (このIDを非表示/違反報告)
. - 迅速な対応誠に感謝します。ですが『.』では検索避けできていない可能性があるため、伏字(kid等)を使う方が良いです。公開状態も検索エンジン避けにするにをおすすめします。(既にされていたらすみません) (2022年3月22日 20時) (レス) id: 0d760e457b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ | 作成日時：2022年3月6日 5時
