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＃１ ページ3
ｺﾝｺﾝ
甲斐田「あ、あの〜、誰か居ますか…？」
A「ひっ！？来るな！私、何も悪いことしてない！」
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
A「ぁ……」
甲斐田「君、喋れるんだ。さすが知能は人並みといったところかな。」
長尾「ハル？害は無さそうか？」
甲斐田「そうだな…。害は無さそう。結構怯えてるみたいだし。」
A「何なの、急に…。」
甲斐田「長尾、研究対象としてこの子持ち帰っていいかな。」
長尾「いいとは思うが、その子の許可を…」
A「何、許可？別にいい。ずっと、この山で暮らしてて、退屈してたんだ。」
甲斐田「名前ある？」
A「AA。前にね、おじいさんに付けて貰った名前でさ、この小屋もそのおじいさんのなんだ。まぁ、もう300年前の話なんだけど。」
長尾「300年…。何年生きてんだ？」
A「ざっと800年くらいか？もう、数えるの面倒くさいな。…そろそろ行かないか？ここら一帯が魔に囲まれているぞ。」
甲斐田「え、うそでしょ！？何で気付かなかったんだろ…」
長尾「Aの妖力が多すぎて気が付かなかったのかもな。」
A「………失せろ。」
長尾「なっ…！？一瞬で魔が消えた…。」
A「凄いだろ？」
甲斐田「はぁ〜！めっちゃ研究したい！」
A「人里に下りるのであれば姿変えるか。」
ﾎﾞﾝｯ
長尾「人の姿になれるのか！」
甲斐田「初めて見た…。」
続く
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作者名：三鈴羽衣 | 作成日時：2023年12月23日 23時
