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007:しずまん ページ8
静真side
まさか…死んだなんて、冗談ですよね…?
「ねぇ志穂ぉー。こんな状況で冗談やめてよー。」
「嘘なんかじゃ…嘘なんか吐いてません!!」
その志穂さんの様子を見るにこれは事実なんでしょう…
何より血の気のない時弥さんの顔がそれを物語っていた。
仲間を守れなかった…
静真の脳裏に数分前の彼の笑顔が浮かぶ。
なんであそこで止められなかったんだ…
あそこで無理にでも自分が死ぬと言えばこんな事にはならなかったのでは…
こんなにみんなを悲しませずに済んだんじゃ…
麻痺してきた脳に茜ちゃんの泣き声が響く。
自分がもっと強ければ…そうすればみんなをこんな事に巻き込まずに済んだんじゃ。
自分が強ければ誰も死ななかったのに…
あぁ俺が弱いのが行けないんだ…
だったら…こんな弱い俺はいらない…弱い俺とはここでお別れです。
俺は自分の眼鏡に手をかけた。そのまま一気に力を込める。
ーーパキッ
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