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未来予知の事件があったあと、みんなは知っての通り、Aからはれなりに、防衛の機能を取り除くことになった。
それが無くなったとしても、まだ家事をしたりなどの、メイドの様な仕事は残されている。がんばろう。と思っていたのだが…
建物自体が機械を取り付けるような感じになっており、自分は、人間とあまり変わらないような存在になってしまったのだ。
そしたら、自分のいる意味がなくなってしまう…
そう考え込んでいた時期が、彼女にもあったのです。そんな彼女の様子に真っ先に気付いたのは日本。
「何か、悩んでいるようですが…」
「え…あ、いや、何でもないですよ。」
Aの仕事は、あくまでも国々の、できる限りの防衛、アシスタントなど。国に心配などをかけることがあってはいけないのだ。
できるだけ悟られないよう、Aは下を向いた。
「下をうつむく、ということはそういうことですよ。…Aさんも、人間らしくなったのですね…」
「…っ」
嫌なところを指摘され、ビクついた。もし、人間と変わらないのなら、なおさら自分の存在は要らないんじゃないか?機械的な機能を持っていないと…
「あぁ、別にダメだと言っているんじゃなく、私は嬉しいだけです。」
「えっ…」
思わずAは顔を上げる。
そんな彼女に日本は微笑む。
「顔を上げている方のが良いですよ。…嫌になって顔をうつ向かせる、倒していると、何事も嫌になってしまいますよ?…ほら、面倒くさいという言葉があるじゃないですか。だから、面を倒す、なんてことはダメです。」
「─…」
「ほら、顔を上げてください。すると、光が当たって、白く反射するでしょう?面が白い。ほら、“面白い”という漢字になります。」
「─…!!」
自然と日本の言葉はAにすみわたっていった。身体中がしびれる感じ。
そんなことを考えたことすらなかった…
「…ありがとうございます!…僕、がんばってみます!」
「少しでも役にたてたのなら、光栄ですよ。」
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新月の団子(プロフ) - とても面白いです!続きのお話待っています!(о´∀`о) (2018年3月29日 20時) (レス) id: 3d5a1dcf59 (このIDを非表示/違反報告)
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