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今日は約束通り、マシューの所に来ている。
俺達が訪れて来るなり、こいつは驚いた顔をしたが、快く家にいれてくれた。
つくづく、こいつはよく育ってくれたと思う。アルフレッドと何が違うんだ…?
性格か。生まれ持ってきた物なのか…!?
「アーサー、百面相してるけど、どうしたの?」
「いや、ちょっと自分の人生を振り返っていたんだ。」
「あぁ…そう。」
…………
「お待たせしちゃってごめんね?」
それからしばらく経って、マシューが両手にパンケーキののったお皿を持ってきた。
それを見たとたん、Aは目をキラキラさせる。
「Aちゃんはパンケーキ、好き?」
ふわっと笑いながらマシューがAに聞くと、Aはコクコクと頷く。
へぇ…こいつ、パンケーキ好きなのか…
そういや、俺、こいつのこと、何も知らねぇ…
「アーサー、食べないの?」
「え、…あ、あぁ。すまん、考え事してた。」
Aに声をかけられ、俺はフォークとナイフを使ってパンケーキを食べ出す。
「おいしぃ!!」
「あぁ、うまい…!」
俺らの反応を見て、マシューは微笑む。
なんつーか…こういうのも、良いな。
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