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はぁ…憂鬱だなぁ…
アーサーは仕事でいないし、雨も降ってるから散歩もできないし…
はぁ…
『あら?女の子がいるわ。』
え…声…?
ビックリして周りを見てみるけど…誰もいない…
もしかして…ゆーれー…?
む、無理無理無理無理!!お化けは無理!!
『お、落ち着いて!幽霊じゃないわ!上を見て!』
恐る恐る言われた通り、上を見上げてみると…そこには羽の生えた小さな女の子が…
「わぁ…あなたは誰?」
『私は妖精よ!…えーっと、あなたは…?』
「わ、私はA。」
『へぇ…ん?この子…国でもないし…私達とは違うし…』
「あ、え、えっと…」
『あ、ごめんなさいね。何でもないわ!』
「そうだ!一緒に遊ばない?私、暇なんだよね〜」
私がそう誘うと、その妖精さんは、もちろん!と快くOKしてくれた。
それから、いろんなことを話した。アーサーの小さい頃の話とか、アルフレッドさんに手を妬いていたこととか、菊さんと仲良かったこととか、手料理が不味いこととか…あれ?思ったら、アーサーのことばっかりだ…
「I'm home.」
アーサーの声が玄関の方から聞こえてくる。あれ?もうそんなに時間が経ってたの…?
『あ、アーサーが帰ってきたようね。さて、私はそろそろ帰るわ!今日は楽しかった!ありがとう♪』
「私こそ!また一緒に話しましょう!」
『えぇ!』
小さな友達と約束を交わして、私はアーサーの元へ行く。
「おかえり!アーサー!」
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