12 ページ14
「わぁ…かっわいぃ…」
そこはたくさんのお土産が置いてある。お菓子もあるし、小物とかアクセサリーなども…
「アーサー!これ、何で2つに分かれてるの?」
「あぁ。それはペアなんちゃらって言って、よくカップルとか、仲良い親友とかが2人で買うやつだ。」
まぁ、俺にはさほど縁の無いやつだけどなぁ…
「へぇ…ねぇ、これ買って!」
「はぁ?」
ダメなの?と膨れっ面になって俺を見る。つーか、買ったって誰とペアにするんだよ…
「アーサーとお揃いのがほしいの!!」
「何でだよ!?」
「だって友達でしょ?」
違うの?と俺の顔を覗き込む。
あー…ったく…調子狂うな…こいつといると。
「わーったよ。買ってくるから。」
「やったぁ!はい、これ!」
そう言って渡されたのは鍵とハート型の鍵穴。
なんつーか、ありきたりなややつだな…俺は知らねぇけど…
「これ、お願いします。」
「3ドルよ。…彼女さんと?お似合いねぇ。」
なっ、いきなり何を!?////
「いや、違くて…」
「照れなくて良いのよ。」なんて言いながら簡単に包装する。
包装されたそれを手に取りながら思う。
俺ら、カップルに見えるのか…?
15人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ