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ふわぁ…ねみ…今は…11時か。…そろそろ寝るか…
そういや、Aは…
「Aー…寝てるのかー？」
ノックしてから部屋を覗いてみるが、そこは空っぽ。Aの姿は見当たらなかった。
「どこ行ってるんだ…？」
まぁ、ほっときゃ出てくるか…？
…いや、もしもだ。もし、行方不明なんかになったりなんかしたら俺の責任…
「冗談じゃねぇ!!これ以上俺を困らせんなバカァ!!」
しかも、今日届け出を出しにいく予定だったのに、アイツのペースにのせられ、忘れてたし…
ったく…ほんっと、どこにいるんだよ…
「…あ？」
何気なく窓から外を見てみると、お気に入りの庭に置いてあるベンチに座っている人影が見えた。
「あんなところに…」
夜中にずっと外出てたら風邪引くだろ…
―――――――――――――――――
「？…アーサー…？」
ち近付く俺の気配を感じ取ったのか、Aはこちらを振り向いた。
「そんなところにいたら風邪引くだろ。」
バサッと軽めの毛布を投げ付ける。
「よっ…と。…ありがと…」
ちょうど手のひらにヒットした。
「何してたんだ？」
俺が聞くと、Aは思いっきり空に手を伸ばした。
「星空が綺麗だなぁ…って。」
「……確かにきれいだな。」
…そういえば、菊と同盟結んだのも、こんな綺麗な星空の下だったな…
なんて、今思ったってな…
「アーサーの目って綺麗だね…」
不意にAが俺の目を見詰めながらそう呟いた。
「…そうかよ///」
充分、お前の目も綺麗だと思うがな。
こいつはブルーアイか…。アルフレッドと同じ…か。
なんとなく、こいつの面倒みてやらなきゃ、とか思うのも、そのせいだったりするのかもな…
「ねぇ、アーサー。」
「……。」
「何だよ…」
「私、たぶん、アーサーに会えて良かった。」
「何だよいきなり…」
「んー…なんとなく！…それじゃ、私は寝るから。おやすみ！」
Aはそれだけ言うと、家に入って行った。
「あぁ、おやすみ。」
彼女の背中に向かって俺はそう言った。
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