【APH】私の元へ天使が舞い降りてきたようです。 (ページ3)

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3ページ目：紀田日和ページ3

私はついさっき、宅配便で届けられた箱を開け、そのままフリーズしている。

これは何だ。

さっきの宅配便のお兄さんは何の変鉄も無い、普通の人だった。強いて言うなら、帽子被ってる癖にパーカーのフードを上から被ってただけだ。いや、充分おかしかった。

いや、今はそんなことはどうでもいい。

ぬいぐるみか？

試しにムニューッと目の前の男の子のほっぺを引っ張ってみる。

「い、いたいんだじょ!!にゃにするんだぁああ!!」

えっと…

ずいぶん出来の良いお人形さんなんだね。

って違うよ!!ちゃんと現実を見ろ私!!こやつらは生き物だ!!息をしているんだ!!

「えっと…君達の名前は何て言うの？」

「おりぇはアリュフレッドなんだぞー!!」

「わちゃしはきくでしゅ…」

うん。少し聞き取りずらかったけど…金髪のブルーアイの男の子はアルフレッド。黒髪でいかにも日本人の男の子は菊。

え、ヘタリア？

いやいやいやいや、そんなことがあってたまるか!?

一番最近のクラス替えで隣の子が香港に似てたから「香港ですか!?」って聞いてみて、見事に玉砕したじゃないか!!しかもそのあとめちゃくちゃイタイ子を見る目で見られたではないか!!というか、思い出したくなかったよ!?

そうだ。これは私の夢だ。夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ…

「ねぇ、アルフレッド君だっけ？ちょーっと私のほっぺを叩いてくれるかな？」

きっとこれで私は目覚めるのだ。

すると、彼は不思議そうな顔をしながらも「いいのかい？」と言いながら私の頬を叩く。

ぺシーンッ

見事にクリーンヒットしました。さすがです。恐れ入りますすみません。

「いったぁぁぁぁあああああ!!」

どうやらこれは夢じゃないみただ。あー、ほっぺ痛い。