異世界4 ページ5
私は記憶の限り全てを銀さんたちに話した。
東京という街で高校に通っていたこと、
就寝して気が付いたらこの街の道端に倒れていたこと、
なぜかお気に入りの着物を着ていること、
もしかしたら、私はこの世界の人ではないかもしれないということ。
銀さんたちは黙って聞いてくれた。
銀「東京ってお前……ジャンプのギンタマンに出てくる街じゃねェか…。」
「え…?いやそれはわからないですけど……。」
新「でもその漫画と同じ街があるなら、きっと探し出せるんじゃないんですか?」
神「無理アル。きっとAは混乱して漫画と現実の区別がつかなくなってるネ」
「そ、そんなことないよ!神楽ちゃん!でも東京に戻れるなんて思ってないし…」
新「戻りたくないんですか?」
「戻りたいけど、平和に暮らせればどこだっていいかな………」
神「アホだなA」
そう。別に戻れないなら戻れなくたっていいの。私のモットーは平和に平穏に生きること。
萬屋さんたちはいい人だし、この人たちといれば前の世界と対して変わらない暮らしができるよね!
「ということで、家探し、お金もないので仕事探しも手伝ってください!お願いします!」
新「そりゃあもちろん!」
神「そうと決まったらまずは仕事探しアルな!」
銀「アレだな、若いし面も良い。キャバクラなんか良いんじゃない。」
「キャ、キャバクラ…!?この時代キャバクラなんてあるんですか……。」
キャバクラってドレス着ておっさんたちにニコニコお酌するあの…!?
いや、、、私お水の世界で働くのはちょっと……。
銀「あるに決まってんだろうが。知り合いがそこで働いてんだ。体験入店でもしてこい。」
「知り合いって…?」
新「僕の姉上です。行ってみますか?」
「ああ、じゃあ……お願いします……」
キャバクラの世界って厳しいってきくけど…私絶対やっていける気がしないけど……とりあえず体験だしいいかな。
体験で無理って思ったらすぐ帰ろう。光のスピードですぐ帰ろう!
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作者名:しらす | 作成日時:2020年10月27日 16時