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実際、センラはすごく忙しそうだった。
朝早くから会議とかに行くこともあったし、長時間リハをして、帰ってきたらご飯も食べずに寝落ちしてしまうなんてこともあった。
本当はしんどいんじゃないかとか、辛いんじゃないかとか、余計な心配ばかりしていたけど、今日ステージの上で走り回っているセンラを見て、すごく嬉しかった。
かっこよかったし、歌も上手だったし、みんなを笑わせようと頑張ってるところとか、全部好きだなって思わされて、
『わたしも、楽しかった』
「ほんま？それならよかったあ」
そのまま、センラは触れるだけのキスをしてきた。するりと髪ごと頬を手で包んで、座ったまま、私を少し屈ませてキスをする。
わざとリップ音なんか立てちゃって、口を離せば悪戯っぽく「ごめん」と笑う。
『……急すぎ』
「だってなんか、好きや〜〜ってなっちゃったんやもん」
『…ばか』
少し頬を赤くしてセンラの頭を軽くこちんと叩くと、彼は幸せそうに「ごめんって」とまた謝った。
ライブの後のセンラは、ちょっとバカだ。浮かれているのか知らないけど、すぐキスしてくるし、「すき」とかいつもは言わないのに言ってくるし。多分世界で1番自分のことかっこいいと思ってる。
まあそんなセンラが好きな私も、大概だけど。
『にやにやしてないで寝るよ、もう』
「怒った？」
『別に。センラがあまりにも幸せそうな顔してるから、呆れただけ』
「なんやそれーー！！」
ぐちぐち文句を言いながら私の後ろをついてくるセンラはとりあえず無視して布団に潜り込む。
センラもそれに続いて布団に入って、ポケットに入れていたピアスを横の棚の上に置いた。
『……ね、センラ、』
センラの服の裾を少し引っ張ると、彼は「ん？」と顔をこちらに向ける。
『いや、あの……顔、こっち向かなくていい、から』
「なんでやねん！！何、俺嫌われてる？」
『そ、そうじゃなくて！』
渋々と顔を背けたセンラは「なんですかー？」とわざとらしい声色で聞いてくる。
改まったような雰囲気を作ったのは私だけど、なんかやだ。この空気。すごく恥ずかしくなってくる。
えーと、と歯切れの悪い言葉を紡いで、私はセンラの肩に顔を押し付ける。
『……なんていうか、その』
「うん」
『ら、ライブ、かっこよかった、です』
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いろみず(プロフ) - ぐわぁぁぁ(尊死) (2021年6月27日 19時) (
レス) id: be92b83ba0 (このIDを非表示/違反報告)
もものせ(プロフ) - ぷちゃさん» 公開しました！！御報告ありがとうございます！ (2021年6月19日 0時) (レス) id: 4421996c2f (このIDを非表示/違反報告)
ぷちゃ(プロフ) - コメント失礼します。しまこちゃんのお話の1話目が抜けている気がするのですが、追加していただけないでしょうか、？ (2021年6月18日 23時) (レス) id: 09d034a7a0 (このIDを非表示/違反報告)
乃々夏(プロフ) - 100,000hit おめでとうございます！！！すごすぎますね！！！ (2021年3月26日 21時) (レス) id: e426f8e368 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 1の時初コメした者です…！ 久しぶりにこの作品を見つけて読んでみるとやっぱり最高でした…！！更新待ってます！ (2021年3月21日 23時) (レス) id: b5c026bc9f (このIDを非表示/違反報告)
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