【刀剣乱舞】ちょっと待って？乗っ取られて出て行こうと思ったら思ったらレア5と初期刀と初鍛刀が付いてきたんですけど！？ (ページ33)

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新しく入ってきた薬研と鳴狐が馴染み出してから一週間後。

「大変です。見習い...ではなく白雪様の本丸が完全にブラックとなりました」

こんのすけがそう訴えかけると、宗近さんや大包平が「それは真か！？」と嬉しそうにこんのすけに詰め寄る。

...喜んでいいところなのかな？

心なしか平和主義者の数珠さんも典太さんも、いつもは柔和な顔をしている小烏丸さんもとても嬉しそうだ。

新しくこの本丸に来て鍛刀した刀達もも「本当か主！良かったな！」と声を掛けてくれる。

本来ならば喜びたい...喜びたいんだけど...。

『それを伝えて私が動くとでも思ってるのこんのすけ？それはお門違いってもんだよ。この喜びようを見てどうにかできると思う？』

きっとこんのすけは他の刀剣男士を救ってあげてください等と言う予定だったのだろう。

大体、あっち側は政府のお偉いさんが付いていて私達に何かあったら困るんだよね。

折角ここまで建て直して頼れる仲間ができたのに刀解なんてされたらきっと私は立ち上がれなくなる。

私を裏切った刀達を救う為に私の仲間を犠牲になんてできるわけないじゃない！

「そう...ですか。では、演練にだけ行ってもらえますか？挑戦状を審神者様に渡せと言われたので」

「主、そんなものは捨ててしまえ」

私が手紙を受け取ろうとすると、国永が捨てろとこんのすけから手紙を奪おうとする。

しかし、そんな国永の手が誰かによって食い止められる。

「ダメだよ。拒否しても良いけど、白雪とかいう奴のブラック本丸の証拠写真を撮っておきたいんだ」

「だからってまた演練に行ってあいつと会わせなきゃいけないのか？俺は...嫌だぜ」

そう...だよね。国永は一度演練の時に見習いの言霊によって私を刺してしまった事があるんだっけ。

昔過ぎて忘れてたけど(ものの2週間前)国永にだって私を刺したっていうトラウマがあるんだもんね。

「演練？他の刀剣男士には復讐出来たけど、あの1番悪い見習いには復讐出来てないよ？」

奥で朝餉の準備をしていたお小夜がひょこっと顔を出す。

そうだよね...あの見習いには何も復讐出来てないじゃないか。

別にブラックになろうがなるまいが私には関係ない。

だけど、あの日を思い出して鬱になりかけた事だって...無かったけどやっぱり腹がたつものは腹が立つ。

こうなったら行ってやろうじゃないか。