【刀剣乱舞】ちょっと待って？乗っ取られて出て行こうと思ったら思ったらレア5と初期刀と初鍛刀が付いてきたんですけど！？ (ページ24)

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「助けてくれ...大将。いち兄は狂っちまったし、俺っちを助けてくれ...」

そう言って手を伸ばしてくるが、私が？？の手を取らないせいでいつも？？は泡沫に呑まれる。

起きた時には誰が手を伸ばしたか分からない。だけど、大将って呼んでいるから厚か薬研のどちらかな筈だ。

最近、こんな悪夢ばかり見て魘されてばかりいる、今だって鳴狐に起こされて「大丈夫？」と覗き込まれている状態だ。

寝つきも悪くなってしまったし、こんな恨まれてたんだ...と思いながら鳴狐に大丈夫だと返し、起こしてくれた鳴狐と共に朝餉を食べに行く。

今日はご飯とお味噌汁に煮物。そして、お小夜が作った柿のデザートらしい。

ご飯にお味噌汁に煮物ってシンプルだけど1番美味しいんだよね。っていうか日に日にお小夜の料理スキル凄くなってない？

博多くんも「これは革命...ばい」とよく分からない驚き方をする程美味しかったらしい。

こんな本丸の日常を見ていると夢の内容など忘れちゃうもので...言おうと思っていた頃にはすでに忘れてしまったのであった。

今日はお昼は仕事も無くて暇だから曽祢兄とうらくんの畑仕事でも手伝おっかな...。

そう思っていた矢先、こんのすけが審神者部屋へ入ってくる。

何かあったのかと思い話すように促す。

「薬研藤四郎が重症で政府に駆け込んできていて、私の事を呼んでいる...と」

確か薬研藤四郎といえば、私に辛い当たり方をしてきた一期一振の弟。

その薬研藤四郎が一体私に何の用なのだろう。

嫌な予感を胸に抱き、本日非番だった後藤くんと父様を連れて政府へ行くこととなった。

・

政府へ行くのは長義くんと南海先生と肥前くんに会った時以来なのでまた少し緊張している。

そんな私の緊張に気づいたのか、父様は頭を何度も撫でてくれる。

そんな父様のお陰か何かか、私は緊張がほぐれ寝不足ということもあってか寝てしまった。

「大将...大将！俺っち薬研藤四郎。
俺っちは大将以外絶対に大将だと思わないぜ」

そうだ...きっと薬研藤四郎...薬研もあの見習いの事は主だと思っていなかったんだ。

だから政府に逃げ込むという反逆行為も何でも出来た...。

私を信じてくれていたのに気づかなくて...悪夢だと思っていてごめんね。
...今度は私が良い夢を薬研に見せるから、迎えに行くから待っていてね。

そう言うと、分かった。と言って現実へ引き戻される。

彼に会いに行こう！