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暗闇の中、スピーカーにして枕元にスマホを置いた状態で、倫太郎と会話する。
私はさっきから倫太郎の話を、うん、うん、と相槌を打ちながら聞いてあげている。けどイマイチうまく頭の中に入ってこない。
「Aは明日部活？」
『んーん、やすみ』
「えーいいな、ずるい」
『りんたろーは、？ぶかつ？』
「うん」
『そっかあ、がんばってねぇ…』
やばい瞼が重い。
だんだん目が開かなくなって目を瞑ったまま電話口から聞こえる倫太郎の声だけに意識を委ねる。
「なんか眠そうだね」
『んー…ねむい、かも』
「だめだよ俺の相手して」
『むり…ねそ、』
電話の向こう側で倫太郎がなんか言ってる。
だめだ、もう全然頭に入ってこない。ねむい。ろくに頭を働かして考えることもできず、曖昧な返事をするしかない。
「寝ないでよー」
『んー…』
「目を覚ますためには何か喋らなきゃ。てことで俺が質問するから答えてね？」
『んー…』
「じゃあ、俺の名前は？」
『んー…』
「あれ、A？」
『ん、…？』
気のせいかな、いま名前呼ばれた気がする。そこで少し意識が戻る。
あ、でもだめだ。またすぐに意識はどんどん深いとこへ引っ張られていく。
「俺の名前は？」
『りんたろ、』
「……もう１回言って？」
『りん、たろ、』
「角名、倫太郎」
『すな、りん、たろ…』
倫太郎が少しの間何も喋らずに黙る。
あれ？今わたし倫太郎とどんな会話してたっけ？なんか喋ったっけ、あれ、
しばらくして電話から聞こえたのは、赤ちゃんを寝かしつけるようなとびっきり甘い倫太郎の声。
「フッ、Aちゃんおネムなの？」
『ん…』
「いいよ、じゃあ俺ももう寝る」
『ん…』
「ふふ、おやすみ」
『おや、す、み…』
倫太郎の甘い声に誘われるように、暗い中へと意識を落としていった。
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宮兄弟最推し - 最近ハイキューのオタクになって、読むの、投稿されてかなり遅くなりましたが、最高です！胸の奥がギューンてなりました。 (5月20日 20時) (
レス) @page48 id: e2e9177bef (このIDを非表示/違反報告)
名無し23523号(プロフ) - めちゃくちゃリアル、私も時々寝落ち通話する男の子がいるのでわかる〜！！ってなりながら読んでました笑面白かったです！ (2022年1月1日 20時) (レス) @page48 id: 0378de78dc (このIDを非表示/違反報告)
naonao(プロフ) - ばりええ話でした！この話好きです！他のキャラの寝落ち通話話とかみてみたいです！ (2021年10月25日 2時) (レス) @page48 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺にいる低音野郎、(プロフ) - もう最高でしたッッッ‼‼‼‼更新無理せず頑張ってください‼‼‼‼ (2021年10月17日 20時) (レス) @page26 id: aed207b57b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たみ | 作成日時：2021年10月7日 23時
