角名くんと寝落ち電話【角名倫太郎】

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『ん、…』



朝、目が覚めた。なんだか心做しか目覚めがいい気がする。

ピピピ、となるスマホのアラームを止めると、１件の通知が目に入った。



『(あれ、倫太郎からだ)』



もしかしてまた寝落ちした？と思い、少し焦りながらトーク画面を開く。



角名倫太郎おはよ



倫太郎から来ていたのはその一通のメッセージだけ。とりあえずまた寝落ちしていなかったことを確認できて安心した。

朝練があったのか、私が起きた時間よりも随分早く送られてきていた。



『(おはよってわざわざ送ってくるとか…かわいいかよ)』



あんな無愛想な顔して、こんな可愛いとこもあるもんだ。と内心ニヤニヤしながら、おはよ、と同じように返信した。





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部活を終え、２０時過ぎに家に帰りつく。

ただいま〜と玄関で声掛けをして、そのままリビングのソファに倒れ込んだ。



『あ゛〜、疲れた…』



するとポケットの中でピコン、と鳴るスマホ。

手に取って見てみると、メッセージアプリにメッセージを受け取ったマークが付いている。



角名倫太郎ねぇ疲れた



思わず笑いが漏れてしまう。



『(“ 疲れた ”って…タイミング良すぎ)』



Aおつかれさま
私も疲れたわ



返信後、トーク画面を開いたまま眺めていると、すぐに既読という文字が付く。

なんでこんなに既読早いの？まじで暇人なの？？



角名倫太郎気が合うね笑
Aもおつかれさま

Aありがと笑



「A〜、早く晩御飯食べるわよ」

『あ、はーい！』





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就寝前、真っ暗闇の中でもはや習慣になりつつある倫太郎とのメッセージのやりとり。



角名倫太郎いやほんとに大変だったんだって
めっちゃめんどくさかったから

A倫太郎は何でもめんどくさがるじゃん笑笑

角名倫太郎Aには負ける

Aおいどの口が言ってんだ



眠くなってきたな、と思いチラッと時刻を見ると、いつもの就寝時間になっていた。



角名倫太郎そろそろ時間だよね?もう寝る?



『(相変わらず察しがいいことで…)』



倫太郎のこういうとこ、好きだなぁ



A寝るー

角名倫太郎りょーかい
じゃあおやすみ

Aはーい、おやすみ〜


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