闇夜と彼岸花【鬼滅の刃】 (ページ6)

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無限城にてページ6

結局、堕姫には会わないで帰ってきた。

無惨はいつまで帰ってこないのか。

ここまでくると不安になってくる。

部屋のドアが開き無惨が入ってきた。

『無惨様、どこへ「おい！蝶非！！お前、どこに行ってた。」

『え、、どこにも行ってませんよ？無惨様こそ。童磨を連れないでどこにいってらしたんですか？
』

そこで自分が男装をしたままだったことに気が付く。

「私は、、、。お前の言っていた家族のところへ行ってきた。一人、鬼にしてきた。まあ、大したことなさそうだが。」

『ほかの人たちはどうしたんですか！』

「殺したに決まっているだろう」

無惨のその言葉に蝶非の怒りが爆発した。

トラウマが蝶非の頭の中で再生を始めた。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿桜の花びらが散り始めたあの日。

さっきまで笑ってちゃんと生きていた人たちが気が付けば冷たくなっていた。

”起きて！起きてよ！！！ねえ！！”

大好きだったあの人たち。

彼らの顔を見つめながら泣いていた私を嘲るように笑う異形の生物。それは鬼だった。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿

『無惨さま！！なんで！なんで。罪なき人を殺すんですか！！残された人が可哀想じゃないですか！！

’そんなことするのは鬼として当然。’って思ってます！？

生きるために必要なのはわかってます！！でも、でも

必要な分だけ命をいただくべきではありませんか！？

もう二度と。

こんな事しないでください！無惨様がそんな事しているって信じられません。

出て行ってください！！顔も見たくありません。』

叫んだら。心の内をぶつけたらトラウマが止まるかと思っていた。

でも、さらに鮮明にあの日の会話まで余計にしっかり流れてくる。

「すまない。蝶非。

また来る。」

彼はそれだけ言い残して静かに去っていった。

蝶非は天蓋付きのベットのカーテンを閉めると服もそのままに倒れこんだ。

トラウマが流れているが抗う気力もなくなされるままになっていった。

この時、生き残った少女と少年が鬼を殲滅し平和を守る

　英雄
”ヒーロー”となることは無惨も蝶非もほかの人間も鬼も

まだ知らない。