本当の貴方は何処へ〈鬼滅の刃〉

拾肆 ページ16

上弦を倒したはずなのにまた新しい上弦がいた。

いやー！

なんでいるの？
なんでいるの？

伊黒さんと共に行動してる。

伊黒さんが私を守るように鬼を斬る

こんなときなんだけど、ドキドキするわ！

何て言ってたら、攻撃力は無いのに斬るのが厄介な上弦の肆がいたんだ。

かなりイライラしていた

攻撃しようとすると、穴ができたり刃が届いたと思ったら振り出しに戻ってるし

戦っているうちに、また仲間の戦況が伝わる。

胡蝶しのぶ、上弦の弐と交戦中に戦死
栗花落カナヲ、嘴平伊之助が上弦の弐を撃破

我妻善逸、上弦の陸を撃破

冨岡義勇、上弦の参を撃破

私は今目の前の鬼と戦わなくてはいけないのに

涙が出てきた

しのぶちゃん
しのぶちゃん

『どうして、自ら弱くなろうとしているんですか？』

『皆が憎しみと悲しみを抱いて、傷を舐め合っていても、前には進めない。私たちは、いつだって、甘露寺さんの明るさや笑顔に救われているんですよ？』

『だから、自分を偽ったりなんかしないでください。私はそのままの甘露寺さんが大好きですよ。』

しのぶちゃんの過去を知って

自分の入隊理由が恥ずかしくて堪らなくて

しのぶちゃんはどう思ったの？

気づいたら弱くなってた

伊黒さんにも心配されて

しのぶちゃんが言ってくれた言葉

大好きだって言葉

私、忘れないよ。

しのぶちゃんがどれだけ私のことを救ってくれたことだろう。

私は涙を手の甲で拭って戦う

大切なものを守るために

鬼に刃を振るうために







『鬼滅の刃〜片羽の蝶〜』から、一部抜粋

拾伍→←拾参

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す