30 ページ33
〜帰り道〜
『楽しかった…
か「おう……遠回りして帰んねぇか」
勝己が何かを決めた時の顔してる…
『…？別にいいよ』
言われたまま、勝己について行く。この辺り、懐かしいな…小さい頃、よく遊んでいた…
『…公園？』
その瞬間勝己は立ち止まる。夕焼けに照らされている勝己の顔がカッコいい気がするのは気のせいだ
か「…A」
…真剣な顔をして私に声をかけた勝己。ダメだ、夕日に照らされている その大好きな 大好きな顔から目が離せない。ここで伝えれば腹が立つこともなくなるだろうか。伝えたい。好きと思った時間は誰よりも短かったかもしれない。それでも……気づいてなくても、勝己のことを好きと思っていた時間は……誰よりも多い
約16年。こんなにも多くの時間を過ごしてこんなにも多くケンカしたのも勝己だけだ。そしてこんなにも……勝己のことが大好きになってしまったのだ
『どうした…の…』
きっと私の目を合わせる能力を知っていて、こんなに目をしっかり合わせて見てくれる人は勝己しかいない。好き。好きだよ。今すぐ抱き締めたい。好きって伝えたい
か「お前が俺のことどう思ってるか知らねェ！それでも俺はAが…」
か「好きだ!!付き合え!!」
静かになった公園。この瞬間が私の目に焼き付いた
……こういうのって敬語でしょ、普通
しかも命令口調だし
勝己 ちょっと泣きそうだし
全部…
勝己らしくて大好き…
『…私も…大好き』
涙は辛いときに出るものだと思ってた。だけど何でだろう 涙が止まらない…
か「……！？」
『好き………大好き！馬鹿ぁぁぁ』
気が付くと大きな勝己の体を抱き締めていた。安心する。ずっと傍にいたこの匂い。好きだよ。全部…
勝己はやっと理解したのか驚いている
か「馬鹿は…余計だ……」
涙を拭きながら勝己は言う
か「ずっと取られるんじゃねェかって思ってた」
『…』
か「ずっと俺のモンだ。離れんなよ……」
勝己は滅多にデレをみせない。でも今は今まで見たことないくらいにデレている
この感情きっと忘れない…
その後は二人で昔のように手を繋ぎながら帰った。サキはずっと私に本当の気持ちを気づかせようとしてくれていた。いや、他の友達もか……何で考えようとしなかったんだろう。馬鹿はやっぱり私だ。馬鹿で良い。だからこの先もずっとこのまま…
それは流石に我儘かな。今はいい。今はただ幸せだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 284人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆゆん(プロフ) - アマメさん» 返信遅れてすみません…汗 応援コメントありがとうございます。受験が終わるまで頑張って少しずつ更新するつもりです！ (2019年10月9日 18時) (
レス) id: ff39647e08 (このIDを非表示/違反報告)
アマメ - 頑張ってください。応援してます。 (2019年9月7日 22時) (レス) id: 4999e7dba5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆん(プロフ) - 斉木楠雄好きんごさん» コメントありがとうございます。名前はパクりです笑ここの小説では能力は全て他の漫画のパクリです笑これからも暇つぶしになれるように頑張ります！ (2019年4月13日 20時) (レス) id: ff39647e08 (このIDを非表示/違反報告)
斉木楠雄好きんご - やべぇな名前にてる（笑） (2019年4月13日 19時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆん - カゲプロすこさん» コメントありがとうございます。テスト期間になってしまったので更新が遅れるかもしれませんが気長にお待ちください！ (2018年11月11日 11時) (レス) id: ff39647e08 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆゆん | 作成日時：2018年10月31日 20時
