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「そう言えば、A。何か食べ物を持っているのか?」

「うん、おばあさまが作ってくれた黍団子を持ってるけど…」

「ああ!それだ!なんだろう、凄く甘くて美味しそうな匂いがするんだ」

「へえ、炭治郎は鼻が利くんだね」





―――最終選別へ向かう日。おばあさまが朝からせっせと黍団子を作っていた。



なんでも「鬼に襲われそうになったら食べさせなさい」とのことで。




人の血肉しか喰らわない鬼が、黍団子を大人しく食らうなんて俄には信じがたいことだった。





「俺の家族は鬼に殺された。俺は絶対最終選別を生き残る!」

「私もだよ。生きて会おう」





お館様の子供たちの案内に従って、鬼が沢山蔓延る藤襲山へと一歩を踏み出した。






さあ、7日間でどれだけ鬼を切れるだろうか。

Aは胸を膨らませていた。









「ヒヒヒッ若い女だァ」

「…醜い鬼ね」

「俺を醜いだと!?」

「桃の呼吸 弐ノ型 桃紅柳緑(とうこうりゅうりょく)!」







「鬼狩りめッ!貴様を呪い殺すッ」

「私を呪うなんて百年早いわ」

「何を戯けたことをッ!」

「桃の呼吸 伍ノ型 桃李成蹊(とうりせいけい)!」






「久しぶりの女の子♡僕が喰ってあげるよ」

「ふん、女に目が無いのね」

「だって女の子って可愛いじゃん」

「桃の呼吸 壱ノ型 桃弧棘矢(とうこきょくし)!」






「君みたいなのが俺の頸を切る?は、巫山戯た真似を」

「そうやって舐めないでくれるかしら」

「はあ?」

「桃の呼吸 陸ノ型 公門桃李(こうもんのとうり)!」








――――四の五の言わせずに鬼の頸を切っていく姿は、この世のものとは思えないほどの美しさを放っていた。

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aoi(プロフ) - きつねさん» コメントありがとうございます!笑っていただけて凄く光栄です✨これからも精一杯精進致しますので、よろしくお願いします🙇‍♀ (2021年9月26日 19時) (レス) id: b78e149b88 (このIDを非表示/違反報告)
きつね - 更新頑張ってください!応援してます!!!! (2021年9月26日 10時) (レス) id: c05aa2aa81 (このIDを非表示/違反報告)
きつね - こんにちは、きつねです!とても面白いです!累の回想のところのサイステ先輩のセリフで爆笑しましたwwwwこの作品の、鬼を人に戻したり、夢主ちゃんが動物と話せたりする設定すごく好きです!!! (2021年9月26日 10時) (レス) @page30 id: c05aa2aa81 (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - ピッキーさん» コメントありがとうございます!本家様を見ながらだなんて…嬉しい限りです。これからも精一杯頑張りますので応援の程よろしくお願いします🙇‍♀ (2021年9月25日 22時) (レス) id: b78e149b88 (このIDを非表示/違反報告)
ピッキー(プロフ) - 今、無限列車編を見ながら作品見させていただきました!w今、めっちゃワクワクしてます!今後とも、更新頑張ってください!あと、タイミングばっちりで最高です!w (2021年9月25日 21時) (レス) @page30 id: 277d56b499 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aoi x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年9月25日 9時

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