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14牙 ページ43

森side

A「消えるのは、私だ」


森「…それはどういう意味だい?」


A「アンタのペットにはならないし、治を殺させやしない。でもそれじゃあアンタは納得しない」


森「まぁそうだね」


A「だったら答えはひとつでしょ?私が死ねば良い」


森「・・・」


まったく…いくら狂ってるとしたって…


太宰「Aちゃん…それはダメだ…私なら大丈夫だから…」


A「治が大丈夫でも私が大丈夫じゃない!!治は生きていて…お願いだから…」


なんてつまらない茶番だ


目の前で繰り広げられる三文芝居のような会話


それを冷ややかな目で見下す


心のそこから教育の仕方を間違えたと思った


人に依存し、私を殺すことさえやめ、自らの命を棄ててしまうなんて


呆れを通り越して失望したよ


森「私を殺すことは諦めたのかい?」


A「手段がない…そいつのせいで…!」


そう言って指差した先にいたのは例の人虎


A「そいつがみんなに命令をしてしまったから!私はなにもできない!」


……ふむ…弱点なんかないと思っていたが……さすがにそんなことはないか…


だが、彼女の様子からすると中島くんだけが例外的であって、弱点


ならば彼さえどうにかすれば、やはり彼女の異能力は…


太宰「敦くん…頼まれてくれないかい?」


中島「…なにを…ですか?」


太宰「森さんを殺すように動物達に命令してくれ…そうすればAちゃんが死ぬ必要はない」


中島「でも…そうしたらみんなが…」


太宰「みんななんてどうでもいい。Aちゃんが生きているのが一番なのだよ」


中島「っ……」


太宰くんも太宰くんで随分Aちゃんに毒されている…


さてどうしたものか、このままでは埒があかない


帰ってこないと言うのなら、今殺してしまった方がいいだろう


敵の戦力になるよりかはね


森「中島くん、全ては君の采配で決まるようだよ。私を殺そうとするのもよし、Aちゃんを見殺しにするのもよし。さぁどうする?」

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櫻色華伝(プロフ) - うそ・・・・。結末に驚きました。夢主ちゃん、ヤバすぎる。こんな物語を書けるなんてすごいです。これからも頑張ってください! (2020年2月20日 14時) (レス) id: 4986846a43 (このIDを非表示/違反報告)
フィリア(プロフ) - この結末は予想外でした。主人公ちゃん、恐るべし (2019年4月14日 22時) (レス) id: 0a8f72cd40 (このIDを非表示/違反報告)
夢ウサギ(プロフ) - 続きが気になります!続編作って欲しいぐらいです!!これからも、素敵な物語を書いてください! (2017年9月15日 2時) (レス) id: f9a036fba6 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼(オツキミ)(プロフ) - 続きがものすごく気になります!これからも、頑張ってください! (2017年7月24日 21時) (レス) id: 12832b6b45 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 三歩止さん» 成る程、理解力が無くて申し訳無いです。更新頑張ってください! (2017年4月29日 23時) (レス) id: 8f8a6b3fb6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:武蔵野 三歩止(ムサシノ ミホト) | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年3月29日 16時

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