妄想World By.Jump

騙し合いの恋を ページ10

成り行きなんて構わない。




ただ、会ってお互いに身体を合わせて寝る
それだけ。




「私には光しかいないから」



その言葉の奥に潜む入り組んだ仕掛けは…




言わなければならない言葉が嫌な勘へと変わり
タイミングをつかもうと考え耽っている間に
心の影へ追いやられていく。




嘘という名の血と今までの愛おしいという感情が涙へと変わりサヨナラとだけ書かれた紙を湿られた。




夢の中で繋いでいた手はAのもの。




フラッシュバックした光景は
もう冷えきっていた心に温もりを
持たせ俺の心を惑わした。




“愛してるよ”




そんなデタラメなセリフ。




冗談じゃない。




もうAに溺れたくはない…！





頭がいいAは騙していた痕跡を消し
胸に残るような笑顔だけを残した。




Aは嘘つきだ。





何回巻き戻されたら気が済むの？
またAを愛してしまう。




「鈍」 「廃」 「奇」 「美」 「乱」




Don't stop give me love.




まさしくAの愛の行方。




後悔の理論と後退の意図を…




なにがあったのか聞かせてもらおうか…？

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