耳責めをしないと出られない部屋【伊黒小芭内】☆ ページ26
* ねこ丸様 星姫様 ヒバナ様リクエスト
「げ」
「は?」
開口一番これである。
何故なら、私と伊黒は恐らく鬼殺隊柱同士の中で最も仲が悪いのだ。
しのぶと冨岡さんはそんなに中が悪いわけでもないし、寧ろ仲良いし…
不死川と冨岡さんだって、喧嘩するほど仲がいいっていうし…
「なんでお前となんか…」
「それはこっちの台詞だ。甘露寺から聞いてはいたが、お題を達成しないと出られない? しかもそれは破廉恥なお題だったとか? そもそも貴様は甘露寺と仲良くしているそうだな。以前共にこの部屋に閉じ込められた時には甘露寺に按摩をしてもらったらしいな。甘露寺に触れるとは、貴様何様のつもりだ。ふざけるな。甘露寺に触れるな阿呆が」
ネチネチうるさいなぁ。
こんなののために、私は蜜理ちゃんに酷い有様を晒したのか。
本当にガチでふざけんなって感じだよね。
「そんなにネチネチうるさいから蜜理ちゃんが攻めてこないんですー! ばーか、ばーか!」
「ついに頭が狂ったか。まるで幼児のような煽り方をするのだな、阿呆柱」
「そっちだって阿呆ばっかりじゃん!」
そして数十分程喧嘩して。
「……むぅっ」
私が言い負かされて。
「そんなに嫌いなら、早くこの部屋から出ればいいじゃん!! もう知らないもんっ!」
拗ねた。
因みに、今回の部屋は『耳責めをしないと出られない部屋』らしい。
これは、私が伊黒にするにしても、伊黒が私にするにしても、どちらかが譲らないと達成できないお題。
だが言い負かされた分、この我慢勝負で負ける気はない。
例えこの部屋から出られないとしても、絶対私から謝ったりするものか。
―――ということで体感時間で三時間が経過。
寝台に転がっていた時の事だ。
急に視界が暗くなる。
何事かと思えば、目元に布を何重にも巻き付けられているようだ。
時々頭に当たる伊黒の手の感覚と、ごわごわした感覚が、それを教えてくれる。
「ちょ、なに…なにするの、伊黒」
「黙れ」
そこで丁度巻き終わったのか、軽く頭を叩かれる。
「本当になんなの!?」と返そうとした途端、耳をざらざらとした感触が這った。
「ひゃ、っ!?」
急に訪れた気持ちいい感覚に、私は身震いする。
くちゅ、と水音が直接頭に響く。
憎い伊黒相手なのに、段々と思考は絆されていく。
*
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松野一松(プロフ) - リクエストで無惨様で玩具で放置お願いします! (2021年11月7日 2時) (レス) id: c5fee6d4ac (このIDを非表示/違反報告)
水柱が大好きです! - リクエスト良いですか?義勇で玩具でお願いします! (2020年3月16日 17時) (レス) id: a75ba4312e (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - すっごくドキドキしちゃいました笑 リクエストはまだ受け付けてますか?可能でしたら、しのぶちゃんに攻められてみた、伊黒さんでお風呂&無惨でビヤクをお願いできますでしょうか?? (2020年3月7日 10時) (レス) id: d8cf0d1c15 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - pinkさん» 了解しました! (2020年2月21日 16時) (レス) id: fa9adaf89c (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - sakiraさん» 了解しました! (2020年2月21日 16時) (レス) id: fa9adaf89c (このIDを非表示/違反報告)
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