閉じ込められて愛される、えちえちなお部屋【短編集】

耳責めをしないと出られない部屋【獪岳】☆ ページ16

＊ れのあ様リクエスト






「クソだな、この部屋」







「いや知ってるけどなんで上に乗ってんの」






今回は寝台からの始まりのようだが、既に何故か文句を言う獪岳に組み敷かれている。





……あれ、獪岳って善逸くんの兄弟子とかだったよね。



嫌な予感しかしないんだけど。






「いや、本当にそう思うのは分かるけど、なんで乗ってんの…どいて?」



「うるせぇ抱くぞ」



「本当にやめて? てか善逸くんと全く同じこと言うの面白いからやめて?」






獪岳越しに見える天蓋に、紙が貼ってあるのがわかる。



そこには『耳責めしないと出られない部屋』と書いてあって、これも同じかと溜息を吐く。




その時だった。



くいっと、無理矢理だが…優しく顎を掬われて、視線を合わせられる。




その瞳には―――強い怒り。









「俺と居んのに、アイツなんかの話すんじゃねぇよ。




俺だけを見て、俺だけに尽くせ。いいな?」









はい、と頷かざるをえない雰囲気。



私がコクリと頷くのを確認すると、彼は嬉しそうに笑みを浮かべた。




顎に置いてある手を滑らせて、頬に持っていく。



少し怖いけど…まぁ、仲がいいから、そんなに…怖くはない、かな。






「……っ!」






がぶ、と耳朶を噛まれる。



善逸くんとは違う荒々しい行動に、痛みは感じるが、それはそれでいいとまで思ってしまう。




痛い方が…理性を飛ばさずに済む。






「おい」






……これなら、ちゃんと耐えられそう。






「おい。A」



「えっ…?」






考え事をしていたために、呼ばれていることに気付かなかった。



獪岳が怒っていることなど、誰でも分かる。




その後今度は唇に何度も接吻して、暫くすれば舌を入れてくる。






「っぅん…ぁ、やぁ……」






無理矢理獪岳の事しか意識できなくされて、段々と身体が熱を帯びていく。






「俺しか考えるな」



「ひぁあっ…ぁん、だめ……!」



「だめじゃない。俺だけを見ろ」






気が済んだのか、今度は耳を舐める獪岳。




善逸くんの時とは違う、少しざらざらとした舌で耳の中を犯 される感じ。



もう耳までが開発済みなのか、とても気持ちいいの。




意識すれば意識するほど、下腹がじゅんって疼いて、蜜がまた溢れる。






＊

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