【おそ松さん】。*・.candy.box.・*。【短編集】

★俺たちに堕ちて？（４）/問題児組松 ページ37

穴の中は真っ暗で自分の足すら見えない。でも、これできっと元の世界に帰れると思う。
もうこの道を歩いて５分になる。
でも、一向に外に出られない。後ろを振り向いても、もうさっきの場所が見えない。


『うぅ・・・・もしかして騙された・・・？』


そういいながら、歩く。すると、急に体が浮遊感に奪われる。


『えっ！？なにこれ！？』


数秒間Aの体が宇宙にいるようにふわふわ浮いていると、誰かに名前を呼ばれる。


「A！A！！」

『・・・・まま・・・？・・・・ぱぱ・・・？』


そう言って、Aは意識を手放す。


「A！？A！！？」

『・・・・ん・・・・？・・・あれ・・・？・・・・ここ、は？』

「A！？」

『え・・・？ママ・・・？』

「A！」

『パパも・・・・？』

「よかった！A！」

『・・・・私・・・どうして・・・・？』

「あなたが、急に電車の線路に落ちて・・・・でも、こうしてちゃんと生きて帰ってきてくれて・・・・よかった・・・・・！」

『・・・・・そ、そうなんだ・・・・』

「A、生きててくれて、ありがとうな・・・・」

『・・・・私も・・・ありがとう！』

・

・

・

十四「あ！一松兄さ〜ん！どうだった？」

一「逃げられた。」

十四「そっか・・・・・」

一「ごめんね・・・」

十四「ううん。また、かわいい子探そ！」

一「うん。」

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