逃げこんで ページ45
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逃げこんで
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突然降り出した雨から隠れるみたいに、ほんの少しの間だけ高架下に逃げ込んだ。
頭の上では鈍く光る灯りと、線路を車輪が擦る音。
どうしよ。
とりあえず雨を防げたのは良いけど、これじゃあしばらくここから出れない。ていうか出たくない。
「……まじか、」
手首の時計はもう少しで10時を指す。
自分の顔はそこまで可愛らしくないけど、流石にひとりは危険だろうし。
あとおばけ出そう。昔から駄目なんですが。
意を決して雨の中に飛び込むしかない。
えぇ、心の準備が…
「こんなとこで何してんの」
「ひぇっ！」
「んふふ、、そんな驚く？」
こわいこわい。タイミングが良いのか悪いのか。
突然後ろから声かけられたらそりゃあ驚きますって。
「危ないでしょこんなとこにいたら。喰われるよ？」
「に、、二宮先輩だ…」
「見れば分かるでしょうよ」
さっきのわたしの驚き具合がツボに入ったのかずっと笑ってる。
「はあ、、何してるんですか」
「ビビりすぎでしょ。そんな怖かった？」
めっっちゃ怖いです。心臓がぎゅんてなりました。
「てかあなた、傘は？」
「あ…無いです」
「俺あるよ。これしか無いけど」
そう言って、さっきまでさしてた傘をくるくると回してみせた。
閉じた傘から雨粒がすこし飛ぶ。
「……」
「何。相合傘嫌い？」
「いや、嫌いもなにも…」
職場の女性陣が見てたら？
怖い怖い。なんならおばけより怖い。
「良いじゃん別に。俺に濡れて帰れっての？」
「…じゃあ私が犠牲に」
「女の子に風邪ひかすような男にみえます？」
「はい」
「オイ」
くふ、って楽しそうに笑った。
「諦めなさいよ、これしか解決策ないんだから」
「えぇ…」
「まだなんか文句あんの？聞かないよ俺」
ほら、って私の腕を引っ張った。
傘が開く。
「……先輩」
「何よ」
「やっぱやめません？」
「ごちゃごちゃ言わないでさっさと入んなさい」
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きいろいあめ(プロフ) - 凜さん» 凜さん！お久ですあけおめです！わぁ…嬉しすぎるお言葉ありがとうございます…！今後ともよろしくです！ (2019年1月11日 18時) (
レス) id: f76b3d85cb (このIDを非表示/違反報告)
凜(プロフ) - あけおめでございます！コメントお久しぶりです凜です！最後のニノさんの最後の一言、射抜かれましたね笑笑さすがです。やはりきいろいあめさんの文体がどタイプで、すこすこのすこでございます。今後も楽しいお話待ってます！ (2019年1月9日 23時) (レス) id: ea7207ff5a (このIDを非表示/違反報告)
凜(プロフ) - ほんまですか！！今から見に行きます！！ (2018年10月9日 23時) (レス) id: ea7207ff5a (このIDを非表示/違反報告)
きいろいあめ(プロフ) - 凜さん» 新しいおはなし、今日からなのでよければ見に来てくださいね、！ (2018年10月9日 18時) (レス) id: f76b3d85cb (このIDを非表示/違反報告)
きいろいあめ(プロフ) - 凜さん» 楽しい授業になってたら嬉しいです…笑 (2018年10月9日 18時) (レス) id: f76b3d85cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きいろいあめ | 作成日時：2018年9月4日 18時
