第５話 もしも ページ7
ミストレ「初めまして」
どこか凛々しいような、男らしいような表情で挨拶をされ
思わずAも、初めまして…と返す
ミストレ「きみ、サッカーって好き？」
貴「え？」
唐突な質問に、少し驚く
貴「え、っと……好き、です。私はできないけど、友達がやっていたので……それが、楽しそうで…」
思い出すのは、楽しそうにボールを蹴る豪炎寺の姿
その傍には夕香と自分の姿もあった
貴「その姿を見ているのが好きで、いつの間にかサッカーも好きになっていました」
ニコリと笑うAに、ミストレは明さまに眉を顰めた
ミストレ「じゃあ、そいつがサッカーしてなかったら？っていうか、そいつがサッカーしてるから自分も好きっていうのは、自分自身の意思じゃないんじゃないのか？」
貴「え…？」
ミストレ「お前自身は？お前の意思はどこにあるんだ？そんなの、金魚のフンと一緒だ」
貴「！」
その言葉に反論できず、言葉を失うA
しかし
貴「……それでも、あの姿が嫌いとは思わないから……きっかけは確かに彼です。もし彼がサッカーをしていなかったら、私もサッカーを好きになっていなかったかもしれない…」
想像する、もしもの世界
だが
貴「それでも今の私は、たとえ彼がサッカーをやめても、サッカーが好きなことは変わらない。これは、私自身の意思です」
真っ直ぐに自分を見つめる純粋な目に、思わず一歩後ずさるミストレ
ミストレ「……やはり厄介だ」
貴「え？」
ミストレ「今日のところは撤退する」
そう言って背を向けて去っていくミストレを、Aはただ呆然とした様子で見つめていた
貴「……だれ、だったんだろう…名前聞くの忘れちゃった……」
そこへ近づいてくる、一つの足音
豪炎寺「A！」
貴「あ、豪炎寺くん」
Aがいない事に気付き、焦って探しに来たのか
見つけるとほっとした表情になる
豪炎寺「まだここにいたのかA何かあったのか？」
Aが見つめていた先を見るが、そこには木しかない
貴「…ううん、なんでもないの。帰ろっか」
豪炎寺「……？」
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鈴松信@違反報告する時は声かけてね(´；ω；｀)(プロフ) - うわぁぁぁぁ、これは…なんとも切ないぃぃぃ…めちゃ感動しました！(´；ω；｀) (2018年12月9日 12時) (
レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
raku(プロフ) - めちゃくちゃ好きです...！ありがとうございました！！ (2018年7月26日 14時) (レス) id: 77cb868258 (このIDを非表示/違反報告)
KANA(プロフ) - ミストレの小説もっと作ってほしいです！ (2018年6月9日 0時) (レス) id: 7cbd7746b4 (このIDを非表示/違反報告)
KANA(プロフ) - めっちゃ面白いです！ (2018年6月8日 0時) (レス) id: 7cbd7746b4 (このIDを非表示/違反報告)
Fukumin - とても最高な小説でした｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡また、こういう小説を書いて欲しい(´･ω･`) (2018年5月15日 18時) (レス) id: b430bf22da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マシマロ王子♪
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/masipage/
作成日時：2018年4月29日 19時
