◎ 青と宝石 ページ19
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─── あ、天使って居たんだ。
そのくらいの感想だった。かわいいな、とかじゃない。多分この子天使なんだなって、そんな感じ。
その日は振り付けの先生が来るのがやけに遅かった。皆が心配し始めた頃、先生は天使を連れて呑気に部屋に入ってきた。
「今日からこの子も皆と一緒にやるから、色々教えてあげて」
なんで女の子が？とか、この子もジャニーズなの？とか、そんな疑問は視界に入ってくる天使ちゃんのオーラのせいで全部消え去った。
スカウトだって言われたらそりゃ俺がジャニーさんだったらスカウトするわ、という感じだし、履歴書を送ったって言われたらそりゃ俺がジャニーさんだったらオーディションに呼んで合格させるわ、という感じ。
「ねえ、名前なんて言うの？」
だから話しかけた。周りのJr達はまだ状況が飲み込めないやつと飲み込んだけど納得できないやつに分かれていて、皆が横目で俺らを見ていた。
「…東雲です」
「俺は樹だけど、キミは？」
「東雲です」
下の名前は教えて貰えなかったからとりあえずしのちゃんって呼ぶことにして、俺はしのちゃんに質問をぶつけまくった。
「どこ出身？俺は千葉」
「生まれたのはアメリカ」
「え、なんで？ハーフ？英語話せるの？」
「親が海外で仕事してるの、純日本人だから英語は話せない」
「へー。しのちゃんってジャニーズなの？」
「…うん、多分」
「履歴書送ったの？」
「送ってない」
「じゃスカウトなんだ。どこで？」
「アメリカのレストラン」
「なんて言われたの？」
「You ジャニーズって知ってる？」
「なんて返した？」
「興味無いですって」
「そしたらなんて？」
「You ウチに来ちゃいなよ」
「それで入ったの？」
「うん」
「へぇ」
その後も休憩時間の度に質問を重ねていって、下の名前はまだ教えてくれなかったけど、それ以外のことは沢山教えてくれた。
「じゃあまた、…明日も来る？」
「うん」
「そっか、じゃあまた明日ね！」
「うん、さよなら」
「じゃーねー」
明日は名前を聞き出そうと思いながらも、やっぱしのちゃん呼びもいいな、なんて思ったりして。しのちゃんに背を向けて歩きだそうとしたら、呼び止められた。
「あの、」
「ん？」
「話しかけてくれてありがとう、……樹くん」
その時の笑顔がマジ可愛くて、俺はその時名前も知らない女の子を一生守ろうと本気で思った。
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ルカ - 10の秘密の話を書いてほしいです!設定は、「翼くんの妹だけども、兄妹恋愛してる、翼が何処に行くにもいつも着いていく妹」みたいな感じて書けますかね、 (2020年6月23日 23時) (
レス) id: a2550e836a (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - ちーさん» リクエストありがとうございます！書かせていただきますね^_^ (2020年6月22日 18時) (レス) id: 4f2a830e6d (このIDを非表示/違反報告)
ちー - おしゃれイズムで書いてほしいです (2020年6月7日 23時) (レス) id: ef1b84f95d (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - イカさん» リクエストありがとうございます＾＾書かせて頂きますね！ (2020年5月21日 2時) (レス) id: 4f2a830e6d (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - コメント失礼いたします！きょもしんとの取り合いと、他共演者にやきもちを妬くきょもをリクエストでお願いしたいです(*^▽^*)更新頑張ってください♪ (2020年5月20日 8時) (レス) id: 4743a59dce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一 | 作成日時：2020年2月15日 0時
