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「緊張するよ助けて」
「平気やって。そもそもほんまにそのひとかわからんし」
「でも、でも、来ちゃったらどうしよ」
「来てほしくないんか？」
「来てほしいけど…」
「ほら、先輩待たしたらあかんから」
小瀧に連れられ第4棟の前へ。
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「小瀧、久しぶりやな」
「あ、神山さん！お久しぶりっす！」
びっくりした。
あの日出会った神山さんとこんなかたちで再会したのであった。
「あれ？あんときの！！…Aちゃん、やっけ。
偶然やな！！びっくりや。
Aちゃんが、重岡のこと探しとんの？」
神山さんはスマホの画面をこちらに向けた。
そこには、私の探し人が写っていた。
重岡、さん。
それが彼の名前だった。
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(神山side)
バイトの休憩中、久しぶりに高校時代の後輩から連絡が来た。
友人が人を探している、という。
伝えられた特徴は、まさにおれの大嫌いなあいつだった。
そこで、おれは確信した。
後輩の所属学科、重岡を探す人…
あの子しかいなかった。
おれが好きになったあの子しか。
重岡に話しかけられて照れくさそうに笑っていた、あの子しか。
切れない因縁に気づいているのはおれだけで、
あいつはのうのうと日々を過ごしている。
奪われたなら、奪い返せ。
いつか聞いたような声を耳に甦らせ、おれは一つの覚悟をした。
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数週間ぶりに見た彼女はやっぱり可愛くて
力ずくでもあいつから奪ってやりたい、そう思った。
やがて小瀧が授業のためその場からいなくなり、
おれは一歩彼女に近づき、問いかけた。
「重岡について、知りたいんか？」
「はい…教えてくれませんか、どういうひとなのか、知りたくて。
ご本人には内緒ですよ？
会う約束したんですけど、来られなかったんで、ちょっと心配で。」
内緒と言って人差し指を唇に当てるA。
心から心配そうにあいつの現在を尋ねてきた。
優しくしても、こんなに惚れ込んでいるなら
振り向いてくれはしないだろう。
だったら。
「おれと付き合ってくれたら、教えたるよ」
反則を使うほかなかった。
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カキピー。(プロフ) - らーさぁさん» 覚えてて下さったとか光栄すぎて……(T-T)はい！らーさぁさんの作品楽しみにしています！笑執筆活動頑張ります！ありがとうございます！レス遅れてすみません！ (2016年7月20日 5時) (
レス) id: da9b62ff0c (このIDを非表示/違反報告)
らーさぁ(プロフ) - カキピー。さん» わわわ！！勿論覚えてますよ！お久しぶりです。そんな風に仰っていただけて光栄です…ありがとうございます( ；∀；)これからもお互い執筆頑張りましょう！またことぴさんのほうにもお邪魔させてもらいますね(・ω・)ノ (2016年7月16日 8時) (レス) id: cac586eb2c (このIDを非表示/違反報告)
カキピー。(プロフ) - らーさぁさん。覚えているでしょうか。改名してしまいましたが、二階堂君の「祈り」を読み、らーさぁ様にハマった者（旧jyanikotopi）です。このお話が凄く大好きです。やはりらーさぁさんは私の神、です←黙)))更新、頑張って下さい！ (2016年7月16日 4時) (レス) id: da9b62ff0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らーさぁ | 作者ホームページ：http://kit2-love
作成日時：2016年6月15日 1時
