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「お母さん、オムライスの作り方教えて」
母親は不気味なものを見るような目で私を見つめる。
「どうしたの？男でもできた？」
「…そうじゃないけど、オムライスも作れないようじゃ、
お嫁に行けないと思って。」
「あんたからそんな言葉を聞けるなんて台風でも来るんじゃないかしら。」
「台風ならもうじき来るらしいぞ」
父親が新聞を読みながら会話に入ってきた。
そうか、台風シーズンだもんなあ。
びゅううんと来て、休校にでもなっちゃえばいいのに。
なんて思いながらにんじんを切る。
母親の言うとおりに作業を進めて、
少し形の崩れたオムライスが完成した。
「おいしいおいしい」
「やったね」
自称美食家の父から褒められ自信がついた私は妄想する。
あーんして、それから口についたケチャップを私が拭って、
あのひとは照れ笑うの……
おめでたい頭だ。
やっぱり小瀧の言うとおり、私はバカだ。
“明日はバイトやね。過労死すんなよ！
あさってな〜おやすみ。”
通知ににやにやして、寝床についた。
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ゼミで近くの席に座る小瀧。
最近めっきり話さなくなってしまった。
どうしても納得がいかず、鐘が鳴るなり駆け寄った。
「小瀧。あのさ…私何か気分害するようなことしちゃったかな」
20センチ上から降り注ぐ視線はなんともいえないもので。
「…いや、Aは悪ない。」
そう言い残して立ち去ろうとする。私はリュックの紐を掴み、引き止めた。
「じゃあ、どうして。私じゃないなら誰が悪いの」
すると逆に小瀧に腕を掴まれ、空き教室に連れてこられた。
「A、騙されてんで。」
「は？」
「お前の好きなあの男、サークルで相当やらかしてるらしいで」
「へ、、何を」
「…いろんな女」
「もうそれ以上言わないで」
「…せやから、もう関わらんといてほしい」
「…それと、小瀧が私のこと避けてたの、なんの関係があるの」
「それは、、忘れたかってん」
「え？」
「忘れたかってん、お前のこと」
「どういうこと？」
「お前、ほんまにバカやな。こうせんとわからんの？」
強引に押し付けられた唇。
突然のことで当然私の思考は完全停止していた。
身体が離れれば、気まずくて見慣れたあいつの顔が見れない。
「…こういうこと。
Aが幸せなら、それでええ、俺が忘れれば済む話や思ってた。
でも、あの男は、そういう奴やから…」
その後は何を言われたか記憶にない。
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カキピー。(プロフ) - らーさぁさん» 覚えてて下さったとか光栄すぎて……(T-T)はい！らーさぁさんの作品楽しみにしています！笑執筆活動頑張ります！ありがとうございます！レス遅れてすみません！ (2016年7月20日 5時) (
レス) id: da9b62ff0c (このIDを非表示/違反報告)
らーさぁ(プロフ) - カキピー。さん» わわわ！！勿論覚えてますよ！お久しぶりです。そんな風に仰っていただけて光栄です…ありがとうございます( ；∀；)これからもお互い執筆頑張りましょう！またことぴさんのほうにもお邪魔させてもらいますね(・ω・)ノ (2016年7月16日 8時) (レス) id: cac586eb2c (このIDを非表示/違反報告)
カキピー。(プロフ) - らーさぁさん。覚えているでしょうか。改名してしまいましたが、二階堂君の「祈り」を読み、らーさぁ様にハマった者（旧jyanikotopi）です。このお話が凄く大好きです。やはりらーさぁさんは私の神、です←黙)))更新、頑張って下さい！ (2016年7月16日 4時) (レス) id: da9b62ff0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らーさぁ | 作者ホームページ：http://kit2-love
作成日時：2016年6月15日 1時
