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バスに揺られる。
今日は混んでいて席が空いていない。
こうやって隣に立っていると、改めて小瀧の背の高さに驚かされる。
「ほんまに目の前やんな。」
冗談かと思ったけど、本当にお見舞いについてきた。
連日行ったら迷惑かな？とも思ったけど、
やっぱり私は、重岡さんに会いたくて。
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「今日も来ちゃいました…」
「Aちゃん！来てくれはってうれ……ありがとう。」
重岡さんは昨日よりも少し控えめな笑顔だ。
「あれ、隣の彼は？」
「はじめまして。Aの、友達の小瀧っていいます。
彼女に無理やり連れてこられまして。」
「あははは！(笑)災難やったなぁ(笑)ありがとうなぁ。
望くん、生まれは？大阪？」
「あ、はい！そうです。しげさんもっすか？」
「せやで！実家は兵庫。」
二人の関西トークを聞いているとまるで初対面とは思えなかった。
冷え切ってて隣人すら面識のないような東京とは
全然違う世界なんだなぁと思うと、なんだか温かい気持ちになる。
「ごめんな、話しすぎてもーた！Aちゃんわからんよなぁ」
「いえ、聞いてて楽しいですよ！ごゆっくり(笑)」
「ほんまに？じゃ、あと小三時間くらい…」
「もうそれ“小”ちゃいますやん(笑)」
「望くんも“小”ちゃうやん(笑)大瀧や！」
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「重岡さん、夕食ですよ〜。」
優しそうな看護師さんがプレートを運ぶ。
もうそんな時間か、と病室の掛け時計を見れば18時半。
「中川さん、悪いけどあんまし食欲ないんですわ。
残すのは申し訳ないし、減らしてくれへんかな？」
「全然、お気になさらないでください。召し上がれるだけ召し上がってくださいね。」
「おん、ごめんなぁ。」
そうだ、私は忘れていた。
重岡さんのきらきらした笑顔に、彼が病人だということを
すっかり忘れていたのだ。
でも、聞けやしない。
ずけずけ質問するのは失礼だってのもそうだけれど、
それより、聞いちゃいけないような気がする。
さらに言えば、聞くのが怖い。
箸を持って魚の身をほんの少し口に入れて、病床からこちらを見上げる。
「病院食のわりには美味いんよ。」
そう言って微笑むとまた、頬に小さな笑窪ができる。
彼が魚と少量の白米を口にし、もう満腹やと眠たそうに言うのを聞いて
また来ます、と私たちは病室をあとにした。
「聞いたらあかん気がするねんけど、何の病気なんやろな。
大丈夫なんかな。」
同行者もまた、同じことを考えていた。
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カキピー。(プロフ) - らーさぁさん» 覚えてて下さったとか光栄すぎて……(T-T)はい！らーさぁさんの作品楽しみにしています！笑執筆活動頑張ります！ありがとうございます！レス遅れてすみません！ (2016年7月20日 5時) (
レス) id: da9b62ff0c (このIDを非表示/違反報告)
らーさぁ(プロフ) - カキピー。さん» わわわ！！勿論覚えてますよ！お久しぶりです。そんな風に仰っていただけて光栄です…ありがとうございます( ；∀；)これからもお互い執筆頑張りましょう！またことぴさんのほうにもお邪魔させてもらいますね(・ω・)ノ (2016年7月16日 8時) (レス) id: cac586eb2c (このIDを非表示/違反報告)
カキピー。(プロフ) - らーさぁさん。覚えているでしょうか。改名してしまいましたが、二階堂君の「祈り」を読み、らーさぁ様にハマった者（旧jyanikotopi）です。このお話が凄く大好きです。やはりらーさぁさんは私の神、です←黙)))更新、頑張って下さい！ (2016年7月16日 4時) (レス) id: da9b62ff0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らーさぁ | 作者ホームページ：http://kit2-love
作成日時：2016年6月15日 1時
