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「で、あれから、どうなん？」
「どう…って？」
「一目惚れしたひと。会いに行ったんやろ？」
「…うん。」
「なんやその顔は〜。振られたか？(笑)」
「振られてないもん！そのひとね、病気で入院してるの。」
「え…大丈夫なん」
「何の病気かはわからないけど、一応元気そう。」
「そっか。お前が元気にしてやらなあかんな。」
「うん、そうだね。」
講義室で授業が始まるまで小瀧とだべる。
モテるあいつだから、女子たちから嫉妬の目が向けられる。
安心してください！惚れてませんよ！
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ふと考える。
私は昨夜もう“代償”を果たしたのだから、
あとはもう重岡さんに会いに行って頑張るだけではなかろうかと。
もう、神山さんと関わらなくてもいいのではないかと。
重岡さんの居場所なら教えてもらったし、
彼がどんなひとかなんて自分で確かめればいい。
急に気が楽になったような気がする反面、
よくわからない寂しさのようなものを胸の奥に感じて気持ちが悪い。
「で、どうなん？」
「え、いや…だから会いに行ったよ。」
「そうやなくて。…お前、ほんまにその人のこと好きなん？」
「は、恥ずかしいよこんなとこで。好き、だけど。」
「…そっか。」
チャイムが鳴る。ざわめいていた学生たちが静まると
小瀧は私のルーズリーフの端っこに文字を書いた。
“おれもついてってええ？”
どうしてあなたが。
バスケサークルで忙しいんじゃなかったの？
“いいけど、どうして？”
“Aに似合ういい男か査定したる”
私はふっと吹き出した。あんた何者よって。
横を見ると小瀧は机の下でツムツムしている。
ついでに着ているトレーナーのフードがひっくり返っている。
直してやっても気づかない。すごい集中力だ。
大教室中に響き渡るマイクを通しての教授のくしゃみで
びっくりして顔をあげたあいつ。
「んあっ！首ぐきってなった！いった〜！
「ばーか。」
この間の仕返しだ。
「っるせぇなあ。首が痛いんやって！たたた…」
私も少し首が痛かったため、何も言い返せなかった。
つったわけじゃない。
昨夜のせい。昨夜にとった無理な姿勢、そして強く吸われてできた印だ。
それから、窓から舞い込む優しい風にまどろみ、意識を手放した。
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カキピー。(プロフ) - らーさぁさん» 覚えてて下さったとか光栄すぎて……(T-T)はい！らーさぁさんの作品楽しみにしています！笑執筆活動頑張ります！ありがとうございます！レス遅れてすみません！ (2016年7月20日 5時) (
レス) id: da9b62ff0c (このIDを非表示/違反報告)
らーさぁ(プロフ) - カキピー。さん» わわわ！！勿論覚えてますよ！お久しぶりです。そんな風に仰っていただけて光栄です…ありがとうございます( ；∀；)これからもお互い執筆頑張りましょう！またことぴさんのほうにもお邪魔させてもらいますね(・ω・)ノ (2016年7月16日 8時) (レス) id: cac586eb2c (このIDを非表示/違反報告)
カキピー。(プロフ) - らーさぁさん。覚えているでしょうか。改名してしまいましたが、二階堂君の「祈り」を読み、らーさぁ様にハマった者（旧jyanikotopi）です。このお話が凄く大好きです。やはりらーさぁさんは私の神、です←黙)))更新、頑張って下さい！ (2016年7月16日 4時) (レス) id: da9b62ff0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らーさぁ | 作者ホームページ：http://kit2-love
作成日時：2016年6月15日 1時
