#17 ページ17
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シンプルな家具、何も載っていない小さなテーブル、グレー基調のベッド。
生活感のない部屋だと感じた。
男の人の部屋ってこんなもんなんだろうか。
うぶな私にはわかりかねた。
「シャワー先ええよ。」
「あ、どうも。」
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シャワーを浴び居間に戻ると、壁にもたれかかったギターに目がいく。
そういえば彼は重岡さんと同じサークルだった。
重岡さんは何を弾くんだろう。それともボーカルをしているのだろうか。
きっと彼が奏でる音楽は私を幸せにしてくれるだろう。
大学祭にまでは治りますように。
窓の外に見える、流れてはいないけど、点々と空に連なる星たちに願う。
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ベッドに腰掛ける私の隣に来る、髪が濡れたままの神山さん。
伏し目がちにため息をつくその姿が艶っぽくて心臓によくない。
彼に惚れているわけではない。
惚れているわけではないけど、何か私の心を刺激する。
彼は、そういうひとだ。
「ほんまはな、」
その声は何処か寂しそうで。
「ほんまは、こないなことしたなかった。
やけど、Aはあいつに惚れてんねやろ。
おれを愛してくれへんのやろ？」
瞳は私のずっと後ろを見ている。
「最初は見た目やったかもしらんけど、
今はおもろいとこも、ちょっと冷たいとこも、好きやねんで。
おれのほうが、あいつより」
「そ、」
契約したからここに来たのだということを改めて言おうとするも
何も言わせまいとその唇で塞がれる。
背後に見えるギターをかき鳴らすその手で、厭らしく私に触れる。
詰まっていく呼吸。
代償だと割り切ってはいるものの、彼のよくわからない引力に負けるカラダ。
「今は……」
彼の呼吸もまた、荒くなっていて。
「……この時間だけで、ええから、おれだけ見て…」
薄暗い部屋の中、外の電灯に照らされ床に重なる二つの影は
離れることを知らなかった。
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カキピー。(プロフ) - らーさぁさん» 覚えてて下さったとか光栄すぎて……(T-T)はい！らーさぁさんの作品楽しみにしています！笑執筆活動頑張ります！ありがとうございます！レス遅れてすみません！ (2016年7月20日 5時) (
レス) id: da9b62ff0c (このIDを非表示/違反報告)
らーさぁ(プロフ) - カキピー。さん» わわわ！！勿論覚えてますよ！お久しぶりです。そんな風に仰っていただけて光栄です…ありがとうございます( ；∀；)これからもお互い執筆頑張りましょう！またことぴさんのほうにもお邪魔させてもらいますね(・ω・)ノ (2016年7月16日 8時) (レス) id: cac586eb2c (このIDを非表示/違反報告)
カキピー。(プロフ) - らーさぁさん。覚えているでしょうか。改名してしまいましたが、二階堂君の「祈り」を読み、らーさぁ様にハマった者（旧jyanikotopi）です。このお話が凄く大好きです。やはりらーさぁさんは私の神、です←黙)))更新、頑張って下さい！ (2016年7月16日 4時) (レス) id: da9b62ff0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らーさぁ | 作者ホームページ：http://kit2-love
作成日時：2016年6月15日 1時
