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“西病院前”
大学の隣駅のその病院は私が今まで見た病院の中でも
二番目くらいには大きいと思われた。
重岡さんをめぐって成立した“契約”。
あの言い草だと神山さんは重岡さんを好きではないだろう。
それでも重岡さんの事情を知っているくらいなのだから、きっと仲のよいふりをしている。
二人一緒にいるところに混ざったわけでもあるまいし、当然その所以は知らない。
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病院の自動ドアから出てくる独特な雰囲気を纏ったひと。
神山さんだ。
“契約”を交わしたからには、
私は神山さんの従者にならねばならない。
服従しないと、この恋は叶わない。
…なんていう闇のような感情が心に覆い被さって。
頭のおかしい“契約”を強いてきた危ない人なのに
どうしてだろう。吸い込まれるような感覚に陥る。
怖いのだか、憎いのだか、また違う気持ちなのか、なんだかよくわからない。
自分の心の乱れを、重岡さんに会って、早く修正したかった。
「あ、Aちゃん。あいつ、おったよ。全然元気やった」
「そ、そうでしたか。じゃ、行ってきます」
「ほな、あとで」
手を添えて私に耳打ちする。
私の五感を十字架に縛り付ける、
清涼感のある声とかすかに甘い香水のにおいを振り払うように
私は自動ドアをすり抜けた。
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受付で教えてもらった番号を呟きつつ、
エレベータでのぼる。
病室に笑顔はあるだろうか。何の病気なのか。
どこか痛くはないだろうか。私のことを見てどんな反応をするだろうか。
ピンポーン
降りたち少し歩くとその番号はあった。
半開きのドアから天気の良い窓を眺めベッドに腰掛ける
笑顔先輩の姿を認めた。
「失礼します」
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カキピー。(プロフ) - らーさぁさん» 覚えてて下さったとか光栄すぎて……(T-T)はい！らーさぁさんの作品楽しみにしています！笑執筆活動頑張ります！ありがとうございます！レス遅れてすみません！ (2016年7月20日 5時) (
レス) id: da9b62ff0c (このIDを非表示/違反報告)
らーさぁ(プロフ) - カキピー。さん» わわわ！！勿論覚えてますよ！お久しぶりです。そんな風に仰っていただけて光栄です…ありがとうございます( ；∀；)これからもお互い執筆頑張りましょう！またことぴさんのほうにもお邪魔させてもらいますね(・ω・)ノ (2016年7月16日 8時) (レス) id: cac586eb2c (このIDを非表示/違反報告)
カキピー。(プロフ) - らーさぁさん。覚えているでしょうか。改名してしまいましたが、二階堂君の「祈り」を読み、らーさぁ様にハマった者（旧jyanikotopi）です。このお話が凄く大好きです。やはりらーさぁさんは私の神、です←黙)))更新、頑張って下さい！ (2016年7月16日 4時) (レス) id: da9b62ff0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らーさぁ | 作者ホームページ：http://kit2-love
作成日時：2016年6月15日 1時
