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鬼が6人 ページ9

改めて自分の文才の無さを思い知りました。
──

「出来た。」

鍋の中でグツグツと美味そうに煮えるお粥を茶碗に少し盛るぐらい乗せて、ポカリをコップに注ぎ、薬の乗ったお盆に2つとも乗せる。

それを慎重にAの部屋まで運んで、ドアを開けた。

ガチャ

「Aー。飯出来たぞ。起きてるか?」

と、声をかけるとガサガサ音がしたため起きていることを確認。

だが、起き上がってこない。

それもそのはず。

Aの弱い体は熱やら風邪を引くともっと弱くなってしまう。

自力で歩くのも辛い体になるのだ。

「体起こすぞ。…っと。飯は自分で食えるか?」

「ぅん。」

「そうか。ほれ、お粥。熱いから気をつけて食え?」

「いただきます。」(小声)

「召し上がれ。」

小さな声を出し、自力でお粥を食べていくA。

「美味いか?」

「美味しい。」(小声)

「そりゃ良かった。」

少し食べるのに時間がかかったがちゃんと完食出来たAにポカリと薬を渡す。

喉が渇いていたのかAは薬を口に入れた後、コップに入ったポカリを一気飲み。

「まだポカリ飲むか?」

「大丈夫。」(小声)

「そうか。時々様子見に来るから喉乾いたり、気持ち悪くなったり、お腹空いたりしたらいつでも言え?」

「わかった。」(小声)

「じゃあ、俺下でちょっと洗い物済ましてくるな。」

ゆっくりAを寝かせて、布団をかけ直し、俺は部屋を出た。

……

やる事も終わり、Aの様子も今さっき見てきて、特にすることも無くボーッとしている。

何するか。

「そういえばAと俺の休みが被ってる日があったはず。」

そうだ。

Aの熱が引いて体力が戻ってたらその日に何処か出掛けよう。

初海の時にAが幻想的な場所に行きたいって言ってたな。

京都とかにでも連れてってやるか。

ちゃんと観光出来ない時に修学旅行で行っただろうから今度はゆっくりじっくり行けるように。

そうと決まれば早速計画作り開始。

家にある旅行雑誌などを引っ張り出し、1人黙々と観光地を調べた。

……

「ん…」

さっきまで旅行雑誌と睨めっこしていたはずなのに俺は目を開き、ソファに横たわっていた。

つまり寝落ちしていた。

…なんか腕に違和感。

腕というか自分の前に何かあるみたいでその何かを俺が抱きしめているみたい…

ゆっくり自分の体の方に目線を変えるとAが俺の腕の中で蹲って寝ていた。

「お前馬鹿すぎ。」

部屋に運ぼうかと思ったが睡魔に負け、また寝た。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:心奏 | 作成日時:2018年6月1日 10時

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