鬼が27人 ページ39
紅葉が着々と進んでいる山々。
歴史ある風景。
そして、鹿。
現在奈良の大仏を見に、東大寺に来てきる。
「大きいね…」
「だな。」
「これ、ぐるっと回れるの？」
「回れるぞ？」
「そなの？！」
「回るか。」
「うん！」
2人で人混みをかき分けながら大仏の周りを1周した。
別の道を行くと綺麗に整地された芝生の景色が。
天気もいいのでシャッターをきる。
「凄いね！ここ！！」
「あぁ。」
「ねぇきぃ。私、中学に京都に来たのは何となく覚えてるけどさ、今の方がダントツ楽しいよ！だから、有難う！」
「例を言われるほどじゃないし、ただ俺が来たかっただけ。でも、喜んでもらえて良かったよ。」
「うん！」
色んなことを喋りながら足を動かしているといつの間にか東大寺を出ていた。
「次は何処に行く？」
「次は…銀閣寺を目指すか？」
「おー！」
次の目的地は銀閣寺。
でも、ここからだと距離がある為バスを使って近いところまで行く。
「京都にも市民バス…」
「そら、あるだろうな。」
「これに乗るの？」
「乗るの。」
「わかった！」
「そういえばA体は大丈夫か？」
「うん！でも、銀閣寺見たらどこかで休憩したいな！」
「おけ。」
ﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟｯ…
バスがウィンカーを上げて俺達の前で止まる。
そのバスに乗りこみ、2人席が空いていたのでそこに座る。
和風な景色、ビルや戸建ての今らしい景色。
交互に窓越しで変わっていく。
「景色がクルクル変わるね！面白い！」
「んな。橋とか古いのに突然コンビニとか出てきてびっくりするよな。」
「確かに！あ、ねぇきぃ！京都のコンビニって皆茶色なの？」
「ん？あー…あれは、そういう歴史的なものがあったり、和風な場所？みたいな所に行くと大体あるんだぞ？」
「へー！でも皆色が全部白黒みたいだよ？」
「それは、周りの雰囲気を崩さないため。お前だって銀閣寺とか金閣寺とかさっきの東大寺を見てる時にちらっと見たコンビニがいつものド派手な看板で立ってたらびっくりだろ？」
「確かに。」
「それに、元々京都ではそういう事をしちゃいけない決まりもあるんだ。街の雰囲気を乱すような派手な看板や模様はしないで下さいって。」
「そうなんだー！」
「でも、それは指定された区域に入っていたらの話だ。別の場所に行けばいつもの見なれたコンビニが広がってるよ。」
「そっか！何か別の場所に来ると面白い事が沢山だね！」
「ホントだな。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 55人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：心奏 | 作成日時：2018年6月1日 10時
