鬼が18人 ページ27
「なぁ、A。」
「んー？」
もしゃもしゃと兎のようにサラダを食べているAの手を止めるように話しかける。
「今日、林ちゃんに会ったよ。」
「おー！あ、なんか林ちゃん言ってた？」
「言ってました。」
「そっか。」
「…A。俺さ。」
「？うん？」
きっと今の俺からは普通とは思えないようなオーラが出ているのであろう。
Aがキョトンとしてて首を傾げている。
「林ちゃんに全部言ってきた。」
「……ん？」
ここでAの思考が停止。
動くまで10秒ほどかかった。
「…………え？！な、何を？！」
「俺の事。」
「……あろまほっとの事？」
「Yes」
「…ええええええええええええええ！！！！！！！！！！」
「っるさ！！どっからそんな声が出んだよ！！少しボリュームを考えろ！！！！」
「そ、そそそそそれでどうなったの？！」
「やっぱりってなった。だから、これからは俺の事も考えず家にあげたければあげればいいし、今までみたいに隠していなくちゃいけないなんて重石は背負わなくていい。」
「……有難う。」
「いずれかは言わなきゃいけない相手だと俺はずっと思ってた。だから、言っただけ。」
「…そっか。でも、私重石なんて思ってなかったよ？」
「嘘つけ。本当は毎日毎日俺の事聞かれたり、話を聞いたりしてヒヤヒヤしてたんじゃねぇの？何時バレないか。何時家に来られないか。…何時バレて俺の負担にならないか……とか。」
「………きぃはなんでも知ってるね…！今回の事有難う。」
「どうって事ねぇって。あと、A。」
「なーに？」
「いい友達が出来て良かったな。」
「…うんっ！！」
でしょ？！って今にも言いそうな顔で返事をしたAはまたご飯をもしゃもしゃと食べ始めた。
…俺も冷めなうちに食べるか。
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更新遅くなって申し訳ない。
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作者名：心奏 | 作成日時：2018年6月1日 10時
