story37 ページ37
＊
泣きながら座り込んでいる俺の目の前に来て、ゆっくりと神山も腰を下ろした
そうなると自然と同じ目線になる訳で。
俺は必死に泣き顔を隠すように下をうつ向く
「 ごめんなさい 」
何で神山が謝るん？
お前は何もしてへんやん
むしろ、俺がお礼を言わなアカンのに。
「 しげ悪い奴ちゃうねん。ちょっと今は.....アカンことやってるけど根はええ奴やから 」
どこか切ない表情を浮かべながら、はだけている俺のシャツに手を伸ばしボタンをつけ始めた
「 どうしてそこまで重岡のことを.... 」
「 友達やから。それだけじゃ理由にならん？ 」
何だか、今日の神山は神山じゃないように思えた
いつも俺に嫌味を言ってくる彼とは別人の様。
「 なあ...教えてくれへんか？重岡のこと 」
「 俺はお前のこと好きちゃうよ。やから助けたとか勘違いして欲しない。でも....俺は、昔のしげに戻って欲しい 」
「 俺が力になれるか分からへんけど、全力で協力するから。お願い、教えて？ 」
俺のその言葉に頷いて神山をゆっくりと話し始めた
「 昔は仲が良かったんや、俺たち 」
中学の頃、よく重岡、神山、小瀧で一緒におったらしい。でも、ある日を境にその仲は壊れたと言う
「 ある時しげが、いきなり先生が好きって言い出して。それも男の先生を 」
「 え？ 」
「 そりゃあ最初は驚いたけど、そんな事で仲が悪なる程俺らの仲は浅くなかったし協力してあげようって小瀧と話し合って応援してたんや 」
「 じゃあ、何で仲が悪なったん？ 」
「 なぜか、しげが男の先生を好きだって言う噂が流れ始めて。俺たちにしか言ってへんから当たり前やけどどっちかが喋ったことになるやん？それで、しげは元々先生と仲良かった小瀧を疑ったんや、そっからかな 」
「 そう、やったんや.... 」
「 それだけならまだしも、先生には彼女がおって、なのにしげに期待させるようなことして。しげ嫌やったやろうなって 」
コイツら、こんなことがあったんや
それを知らんと俺は....
誰だって、そんなことされたら嫌に決まっとる
ましてや中学生なんて思春期真っ只。
俺やって耐えられへんかったと思う
「 そっから変わっちゃって。まあ根は真面目なんやろうな、勉強は今まで通り出来るし見た目も変わらんかったけど 」
ここで俺に、ある疑問が浮かんだ
「 小瀧は、ほんまに喋ったん？ 」
＊
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てぃてぃ - 続編作って欲しいです！ 良かったら作って下さい！ (2019年10月4日 10時) (
レス) id: 918ca3f2a8 (このIDを非表示/違反報告)
藤宮が~る(プロフ) - どうせシゲちゃんとくっつんやろなぁーどうやってくっつくんやろー。って思いながら読んでたら、まさかの小瀧！！笑意外な展開やったけど、普通に面白かったです！！頑張って下さい！！ (2017年8月2日 18時) (レス) id: 0823b194a4 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 桃赤のリアル設定が読みたいです！完結まで頑張ってください(*^^*)！ (2017年7月18日 22時) (レス) id: e75153ac15 (このIDを非表示/違反報告)
かぁこ(プロフ) - 桃青で切ないお話が読みたいです (2017年7月18日 7時) (レス) id: 017fece595 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃん(プロフ) - 桃赤のりある設定で両片想いの切なめからの甘々なお話が書いていただきたいです！これからも楽しく読ませてもらいます！！頑張ってください！ (2017年7月18日 0時) (レス) id: 4b5807a160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るんちゃ | 作成日時：2017年6月11日 19時
