本当のキミは（赤×青）

story23 ページ23

＊




「 重岡、は休みか..... 」


週が明けた月曜日

珍しく重岡が学校を休んだ



今まで一度も休んだことなかったのに、どうしたんやろうか。



まあ、人間やし気をつけていても体調を崩すことくらいある


俺はそう思って、あまり気に止めなかった







でも


「 また休みか.... 」


次の日も、その次の日も重岡が学校に姿を現わすことはなかった。....さすがに心配になる


昨日電話をかけたものの出てくれる様子はなくて。




ほんまに、どうしたんやろうか。


アイツがさぼるなんて考えられへんし、やっぱり何かあったんかな


心配になった俺は、ある人に聞くことにした




「 神山！ 」


「 ....なんですか 」


相変わらず、俺に対して冷たい神山

ぐさっとくるけど今はそれどころじゃない


「 重岡、どうしたか知らん？ 」


「 別に知りませんけど 」



え、こいつら仲良いんちゃうんか？





「 ほんまに何にも知らんの？ 」


「 知りませんって。俺たち学校以外で連絡あんま取らないんで 」


「 そ、っか.... 」



「 そんなに知りたいなら家にでも行ってみたらどうです？小瀧の時は、行ったんでしょ？ 」


「 そ、うやけど.... 」


なんでコイツがそのこと知ってんねん！


小瀧の場合は、ずっと来てへんかったから行った訳で。でもコイツは俺と小瀧がキスしたことを知っている。これ以上誤解されるわけにはいかなかった



「 じゃ、頑張ってくださいね〜？ 」


その言葉に物凄く嫌味を感じる

コイツほんまは知ってるんちゃうかって。


「 ....行くしか、ないか 」




＊

story24→←story22

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す