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「山田さんちょっといいかな」
「っ、あ、はい」
神宮寺さんの声にハッと驚いて体が跳ねた私を見て、紫耀はからかうように笑った。
そんな彼に立ち上がって べぇっと舌を出して反抗したけど、その場を離れてからしばらく経っても
胸の奥は鳴り止まないで、ずっと鼓動が頭の中で聞こえていた。
「ごめん、ﾀｲﾐﾝｸﾞ悪かったかな」
「いえ そんな事ありません」
むしろ助かりました。だなんてそんな事思ってる時点でおかしいのに。
両耳を塞いでいつまでも煩い鼓動の音から逃げようとしたけど、ただ神宮寺さんに変な目で見られただけだった。
ー
「お疲れ様」
「ありがとう」
その日の仕事終わり、毎週廉が定時で終わるこの日はふたりでご飯を作ったり食べに行ったりするのが
約束をしないでも当たり前になっている。
スーツ姿の廉と買い物に行って、自然と重い荷物を持ってくれるこの人と一緒にいると
鼓動の音は煩くないけど、静かに流れる廉との時間が落ち着く。
「A」
「ん？」
「好きやで」
って時折台所に立つ私を後ろから包むように抱き締める廉がいつも寂しそうに囁くから
大丈夫だよって回された腕を摩る。
「私も好きだよ、廉」
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みょん氏(プロフ) - Fujisaku888さん» そう言って頂けて嬉しいです！コメントありがとうございました(^^) (2019年8月17日 15時) (
レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
Fujisaku888(プロフ) - 続きがとっても楽しみです……！ (2019年8月17日 9時) (レス) id: d78f9adad7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みょん氏
| 作成日時：2019年8月12日 23時
